6. 背景
 
1コマ目  
■仕上げの背景
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 着色ができたら、最後の山、背景を描きます。
 と言っても、僕は背景がすごく苦手です。ちゃんとした美術とか習っていないので常に試行錯誤してる状態です。なのでここではほとんど説明できません。ごめんなさい。
 
 背景は、範囲選択ツールを使って選択してから塗り潰す、というのをひたすらやるだけです。この1コマ目は、まずレイヤーひとつ用意して、青→白のグラデーションで塗り潰して(空完成)、範囲選択でギザギザ作って緑2色でグラデーション掛けて(木完成)それを繰り返して、あと四角く選択してグレーでグラデーション掛けて(壁と電柱完成)、あとはガウスぼかし。
 下描きも何もなし、とにかくその場でがーっと描いたものです。ただ、4コマなのでこのくらいでいいんじゃないかなーと。
 
3コマ目  
■効果
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 最後は、非常に大事な効果を描きます。
 効果は、擬音や書き文字のセリフ、その他色々です。これは僕的には非常に大事だと考えています。効果は「時間」「音」「空気」を表現する、マンガには欠かせない存在です。
 たとえば、この1コマ目は「ピタ」「?」「?」がまるで秒針のように刻を刻み、4コマ目のオチで「ドカーン!」と来るようになっています。効果がしっかり描けてさえいれば、むしろセリフすら入らないかもしれません。
 
 効果は、基本的にはフリーハンドですぱっと描きます。ある意味、主線より難しいかもしれません。変に微調整したりするとさらに変になるし。ブラシの太さや、描く時の勢いも大事です。ある意味、主線より難しいかもしれません。僕の場合は、気に入るまで何度もなんども描き直したりします。
 
背景完了  
■完成!
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 ついにほとはー1話分が完成しました!
 
サンプルE(完成原稿) 5.01MByte
 
 背景は、今回は20分ほどで描き上がりましたが、量によって15分〜1時間ほど掛かります。背景が全くない回は早いのですが、いっぱいあるとすごく時間かかる……。
 
 さて、これで原稿は完成しましたが、まだホームページに置ける段階にはなっていません。次回は最終工程について説明します。
 
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[COLUMN] 効果色々
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 効果は大事です。僕的には、効果は「時間」や「音」、「空気」を表現するためのものだと考えています。今回は、僕がよく使う効果の使いどころを説明します。
・Σ(°_°)
 ビックリした時に使うものです。オチで使います。僕はこれが好きなのでかなり多用します。普通にビックリするよりもバカっぽさが増強されます
・?
 よくわからない時に使います。僕の好きなパターンは、セリフにちゃんと「?」が入ってるのに、それに加えて顔の近くに「?」を付けるというものです。普通によくわからないよりもバカっぽさが増強されます
・ノ
 振り向きとかに使う「流れの線」です。クルクル見回したり大きく動いたり震えたり、といった表現をする時に使います。動きを表現するものですね。
 これは非常に難しいので何度となく描き直します。線の細さ、長さ、数、色、影を付けるか、縁を付けるか、といったパラメーターが非常に重要です。様々なパターンを何度となく試して、どういう時にどうすればいいのかということを把握しましょう。
・セリフ
 描き文字で書くセリフです。ぼそっとしゃべる感じで、「本音」感を醸し出すことができます。
 僕は字が下手なため、描き文字を書く時には「絵を描く感覚」で描きます。そうすればある程度うまく描けると思います。
 
 効果は単なる添え物ではありません。ハンバーグで言うところの「つなぎ」です。効果がなければ肉とタマネギが分離します。それくらい大事なので、時間を掛けてこねてみてください。
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