「子供を殴るなーっ!!」
突然の声に林田は振り返る。そこにはうめと紫恋、そして息子がいた。
『おまわりさん!』
「なんてアンラッキーな……」
『父さん! いい加減投降してください!!』
『ふん』
林田が音もなく近づく。
『!?』
思わず手をだす巡査、だがその手が目にも止まらぬ速さで捻られる。
『ふっ』
『あっ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜』
そのまま体ごと回転し、真っ逆さまに山を転がり落ちていった。
「や、役立たず……」
『おまわりさん!!』
「!! や、やったわね……」
落ちていく林田巡査から父・林田へと視線が移るに従って、うめの声のトーンが落ちていく。
目の前に、ワース。
林田が手を振る。
空気が張り裂ける音。目にも止まらぬ速さで振るわれた手の甲がうめの頬を弾き飛ばす。
『うめさん!!』
うめが飛んでいく。宙を舞い、木に当たって、まるで人形のように落ちていく。
「あ……」
『ふん、お前もどいて……ろ……』
声が、詰まる。
喉が、枯れる。
ワースを着て、起きるはずのない、身体の不調。
紫恋が。
林田を。
「死ね」
睨み付ける。
『っ……』
こいつらは……親子でッ……。
紫恋が、一歩踏み出す。
林田が、一歩下がる。
紫恋が、二歩目を踏み出す前に。
「姉さん!!」
「え……」
背中から抱きしめる高士に、紫恋は我を取り戻す。
「あ……」
「姉さん、ごめん、お願いだから……」
そして、紫恋と林田の間に滑り込む神主。
『賢二!』
「お前の相手は、私がしよう」
突然の声に林田は振り返る。そこにはうめと紫恋、そして息子がいた。
『おまわりさん!』
「なんてアンラッキーな……」
『父さん! いい加減投降してください!!』
『ふん』
林田が音もなく近づく。
『!?』
思わず手をだす巡査、だがその手が目にも止まらぬ速さで捻られる。
『ふっ』
『あっ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜』
そのまま体ごと回転し、真っ逆さまに山を転がり落ちていった。
「や、役立たず……」
『おまわりさん!!』
「!! や、やったわね……」
落ちていく林田巡査から父・林田へと視線が移るに従って、うめの声のトーンが落ちていく。
目の前に、ワース。
林田が手を振る。
空気が張り裂ける音。目にも止まらぬ速さで振るわれた手の甲がうめの頬を弾き飛ばす。
『うめさん!!』
うめが飛んでいく。宙を舞い、木に当たって、まるで人形のように落ちていく。
「あ……」
『ふん、お前もどいて……ろ……』
声が、詰まる。
喉が、枯れる。
ワースを着て、起きるはずのない、身体の不調。
紫恋が。
林田を。
「死ね」
睨み付ける。
『っ……』
こいつらは……親子でッ……。
紫恋が、一歩踏み出す。
林田が、一歩下がる。
紫恋が、二歩目を踏み出す前に。
「姉さん!!」
「え……」
背中から抱きしめる高士に、紫恋は我を取り戻す。
「あ……」
「姉さん、ごめん、お願いだから……」
そして、紫恋と林田の間に滑り込む神主。
『賢二!』
「お前の相手は、私がしよう」