「!」
「お〜」
『へぇ』
3人は、それぞれに感嘆の声を上げた。
緑の帯をたどった先には、10メートル四方の空間があった。四方はこれまでと同じように立方状の石が積まれていたが、これまでの通路と異なり、天井がなく、見上げれば遙か彼方まで積み上げられていた。
中央には青い光を放つ球が、4枚の輪の上に浮いている。その周りの空間にはいくつか石が置かれていた。
「……椅子かな、やっぱり」
『なんじゃない?』
ジャージはワースのまま椅子に座る。
『大丈夫みたい』
「それ脱がないの?」
『脱ぐと着るの大変だから。それにこれ着てた方が楽だし』
「そういうもんなんだ」
ちらと、紫恋はシーバリウを見る。シーバリウは中央の玉を調べているようだった。
「……念のためお聞きしておきたいのですが」
『敬語かタメかどっちかにしてよ』
「王子と、どこまでヤってます?」
『はい!?』
思わず上がる裏声に、シーバリウも振り向く。
「どうしました!? 何かいましたか!?」
『あ、ううんなんでもないから』
「そう、シーバリウはそのまま調べていて」
『あ……その、できればと……ジャージさんにも見てもらいたいのですが』
「あ、うん、おけ、一緒に見てあげる」
と、そそくさとジャージはシーバリウの方へと行く。
「ちっ」
逃げられた……。ま、私も勉強しとくか。
と、紫恋もシーバリウの側に並んで、玉を見上げる。それはバレーボールと同じくらいの大きさで、青白く輝いている。表面に光沢はなく、中央は白く見える。
玉は宙に浮いており、その真下に原色のグラデーションが塗られた輪が4枚、これらも宙に浮いている。厚さ1ミリ、輪の大きさは20センチほど、穴の大きさは10センチほど。その4枚の輪の下に、何度も見てきた立方体の石が置かれている。
「んー」
少なくとも紫恋には、魔法力とやらが回復しているようには感じられなかった。
「お〜」
『へぇ』
3人は、それぞれに感嘆の声を上げた。
緑の帯をたどった先には、10メートル四方の空間があった。四方はこれまでと同じように立方状の石が積まれていたが、これまでの通路と異なり、天井がなく、見上げれば遙か彼方まで積み上げられていた。
中央には青い光を放つ球が、4枚の輪の上に浮いている。その周りの空間にはいくつか石が置かれていた。
「……椅子かな、やっぱり」
『なんじゃない?』
ジャージはワースのまま椅子に座る。
『大丈夫みたい』
「それ脱がないの?」
『脱ぐと着るの大変だから。それにこれ着てた方が楽だし』
「そういうもんなんだ」
ちらと、紫恋はシーバリウを見る。シーバリウは中央の玉を調べているようだった。
「……念のためお聞きしておきたいのですが」
『敬語かタメかどっちかにしてよ』
「王子と、どこまでヤってます?」
『はい!?』
思わず上がる裏声に、シーバリウも振り向く。
「どうしました!? 何かいましたか!?」
『あ、ううんなんでもないから』
「そう、シーバリウはそのまま調べていて」
『あ……その、できればと……ジャージさんにも見てもらいたいのですが』
「あ、うん、おけ、一緒に見てあげる」
と、そそくさとジャージはシーバリウの方へと行く。
「ちっ」
逃げられた……。ま、私も勉強しとくか。
と、紫恋もシーバリウの側に並んで、玉を見上げる。それはバレーボールと同じくらいの大きさで、青白く輝いている。表面に光沢はなく、中央は白く見える。
玉は宙に浮いており、その真下に原色のグラデーションが塗られた輪が4枚、これらも宙に浮いている。厚さ1ミリ、輪の大きさは20センチほど、穴の大きさは10センチほど。その4枚の輪の下に、何度も見てきた立方体の石が置かれている。
「んー」
少なくとも紫恋には、魔法力とやらが回復しているようには感じられなかった。