「綺麗……」
真美は、純白のウェディングドレスを着て、くるりと回った。
「お似合いです」
ほんの少しだけ笑みを浮かべて、ルタリアがうなずく。
こんこん、とノックの音。
「マナミ様、ウムリァルトナス様とお付きの方がいらっしゃいました。謁見の間でお待ち頂いております」
「あ、それならこちらに来て頂くようお願いします」
と、ノックをした女官の後ろからシーバリウが指示する。
「うぁ、シーバリウ……」
突然現れたシーバリウに、真美は緊張する。その真美を見て、シーバリウはほれぼれする。
「……綺麗だ……」
「……そ、そう……ありがと……」
真美は顔を赤らめ、下をうつむく。まだ、ストレートに褒められることに慣れていなかった。
ずっと隠していた、自分という存在。今こうしてドレスを着る自分と、以前繕っていた自分、どう違うのだろう。
それでも。
「自信を持っていいよ。真美はどこの国の王妃よりも綺麗だから」
「シーバリウ……」
そう言ってもらえれば、自分というものが今ここにある、そう信じることができた。
ノックの音。
「あ、ちょっと待って」
ドレスが乱れていないか確認してから。
「はい、どうぞ」
ドアが開く。
「お久しぶりです、シーバリウ様。ウムリァ――」
「あ、おひさー王子!! ジャージさんも!」
「こ、こら!」
ぽかりと紫恋がうめを叩くが、そんなことにもめげずウムリルの脇を抜けて二人の方へと駆けよる。
「お久しぶりですうめさん」
「お久しぶり!」
「お久しぶりー! うわーホントにウェディングドレスだ、すごく綺麗……」
うめは真美のスカートに触れる。それは滑らかという表現を通り越して、まるで流れる水のように指の間を滑り落ちた。
「うわすごー」
「うめ……」
真美は、純白のウェディングドレスを着て、くるりと回った。
「お似合いです」
ほんの少しだけ笑みを浮かべて、ルタリアがうなずく。
こんこん、とノックの音。
「マナミ様、ウムリァルトナス様とお付きの方がいらっしゃいました。謁見の間でお待ち頂いております」
「あ、それならこちらに来て頂くようお願いします」
と、ノックをした女官の後ろからシーバリウが指示する。
「うぁ、シーバリウ……」
突然現れたシーバリウに、真美は緊張する。その真美を見て、シーバリウはほれぼれする。
「……綺麗だ……」
「……そ、そう……ありがと……」
真美は顔を赤らめ、下をうつむく。まだ、ストレートに褒められることに慣れていなかった。
ずっと隠していた、自分という存在。今こうしてドレスを着る自分と、以前繕っていた自分、どう違うのだろう。
それでも。
「自信を持っていいよ。真美はどこの国の王妃よりも綺麗だから」
「シーバリウ……」
そう言ってもらえれば、自分というものが今ここにある、そう信じることができた。
ノックの音。
「あ、ちょっと待って」
ドレスが乱れていないか確認してから。
「はい、どうぞ」
ドアが開く。
「お久しぶりです、シーバリウ様。ウムリァ――」
「あ、おひさー王子!! ジャージさんも!」
「こ、こら!」
ぽかりと紫恋がうめを叩くが、そんなことにもめげずウムリルの脇を抜けて二人の方へと駆けよる。
「お久しぶりですうめさん」
「お久しぶり!」
「お久しぶりー! うわーホントにウェディングドレスだ、すごく綺麗……」
うめは真美のスカートに触れる。それは滑らかという表現を通り越して、まるで流れる水のように指の間を滑り落ちた。
「うわすごー」
「うめ……」