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Machician - 用語【リシュネ】
 リシュネ・アインヴィーゲン
 世界最初のAP
 2000年春に発生した「暗雲の7日間」を解決したメンバーの一人。
 HACの台頭及びAPの一般化に伴い、「AP第一人者」としてAPの理解に貢献。そのルックスと、流暢な多国語によってアイドル化、世界各国でAPの浸透に奔走する。
 その反面、異常な程にHACを嫌悪、日本に帰化し創設時からJCTHU部隊長に就任、HACと熾烈な争いを展開することになる。
 以下は、JCTHU創設時のインタビュー。
APのための財団を創設したそうですね」
「はい、HACに依存しない形でAPの一般化を進めるために設立しました」
「それは可能なのでしょうか」
「現実的に難しいことは認めます。HACの技術はAPにとって必要ですから。私が問題にしているのは、HACの核組織が行う紛争地域への武器提供、及び紛争の再生産です」
「ご自身もAPですよね。HACに対する恩のようなものはないのでしょうか」
「恩があるからこそ、彼の凶行を止めたいんです」
「彼、とは?」
HACの管理者、左洋一のことです。彼には本当に感謝しています。そして、彼に対抗することそのものが彼への恩返しなのです」
「恩返し、ですか……」
「理解しがたいかもしれませんが……彼との関係は一言では言い表せませんので」
「思わせぶりな発言ですね」
「当時の私の年齢を考慮してから発言してください」
「――失礼しました。つまり、HAC上層部、こと左氏に対して対抗意識があるだけで、HACそのものを否定するわけではないと?」
「そういうことです。これで矛盾は解決するでしょう」
 残念ながら、今に至るも彼女はその目的を達成できていない。