「うわっ、きゃーっ!」
すとんと落ちて、再び地面に降りる。
「ちょっ、なにすんのよ!!」
『そりゃこっちのセリフだ、なんでだよジャージ!』
『それもこっちのセリフよ、……ってゆーかなんで気付かなかったんだろ……うめの体重っていくつ?』
『え? 35キロくらいだろ?』
「バカかーっ!!」
『バカっておまえ、少しくらいサバ読むのが親の礼儀ってもんだろ』
「時と場合にうわわっ!!」
『っ、うめ!!』
うめの地面が完全に崩れ、滑り落ちる。
「うわっわっわっ」
「うめーっ!」
『錦さん、 2203 なんたらってファイル開いて!!』
『あいよ! ……ダイアログ出たぞ、アプリ選べって』
『.bak ファイル 開くなーっ!!』
「っ!」
石につんのめって、うめの体が浮く。地面から離れて、浮いて、落ちる。
こういう経験は、何度となくしてきたから、こんなことくらいじゃ大丈夫だって、わかってる。
でも、こんなことくらいでで簡単に死んじゃうってことも、経験上よく知っている。
片手で抱えていたゴン太を、両腕で抱え直す。ゆっくりと傾く体、スローモーションで迫る木々。中には、折れて鋭利な刃と化した古木もある。
死ぬ気はない。死ぬ覚悟もない。
でも、恐怖で体が動かなかった。
すとんと落ちて、再び地面に降りる。
「ちょっ、なにすんのよ!!」
『そりゃこっちのセリフだ、なんでだよジャージ!』
『それもこっちのセリフよ、……ってゆーかなんで気付かなかったんだろ……うめの体重っていくつ?』
『え? 35キロくらいだろ?』
「バカかーっ!!」
『バカっておまえ、少しくらいサバ読むのが親の礼儀ってもんだろ』
「時と場合にうわわっ!!」
『っ、うめ!!』
うめの地面が完全に崩れ、滑り落ちる。
「うわっわっわっ」
「うめーっ!」
『錦さん、 2203 なんたらってファイル開いて!!』
『あいよ! ……ダイアログ出たぞ、アプリ選べって』
『
「っ!」
石につんのめって、うめの体が浮く。地面から離れて、浮いて、落ちる。
こういう経験は、何度となくしてきたから、こんなことくらいじゃ大丈夫だって、わかってる。
でも、こんなことくらいでで簡単に死んじゃうってことも、経験上よく知っている。
片手で抱えていたゴン太を、両腕で抱え直す。ゆっくりと傾く体、スローモーションで迫る木々。中には、折れて鋭利な刃と化した古木もある。
死ぬ気はない。死ぬ覚悟もない。
でも、恐怖で体が動かなかった。