上空から降りてくるシーバリウとうめを、3人と一機が囲む。
「う!……」
今にも抱きつきそうな錦をうめが視線で征す。音もなく地上数十センチの高さで浮く杖、その上からシーバリウがうめを降ろす。
「うめー!!」
思わず抱きつく紫恋。しまった、こっちを忘れてた。
「はいはい、別にどうってことないって。それよりゴン太!」
胸に抱くゴン太を錦に渡す。
「みんなは旅館に戻ってなさい!」
と言いつつ、錦はすごい勢いで駆けていった。
「速……」
「って言っても……」
うめ越しに紫恋がシーバリウを見る。シーバリウの視線はというと、カーキ色の機械を注視していた。
「これですか、先ほど魔法を使っていた機械は」
それは警戒するような、微妙な負の感情を持ったものだった。装甲多脚へと近づくと、その間にジャージが割って入る。
「はいぼうや、おさわりは禁止ですよー」
「?」
「う、こっちの下ネタはわからないか……」
ちょっと顔を赤らめたあと、姿勢を正して言い直す。
「私はジャージ、この機械制御型法術発動機構の責任者です」
「私はコメネケ国第一王子、シーバリウと言います」
「王子様ねぇ。コメネケ国って確か世界の端にある、農業が中心の国よね」
「ええっ!? 私の国を知っているのですか?」
「魔法の勉強はしてるから、そのくらいは」
「あのー、話についていけないんですけど……」
「う!……」
今にも抱きつきそうな錦をうめが視線で征す。音もなく地上数十センチの高さで浮く杖、その上からシーバリウがうめを降ろす。
「うめー!!」
思わず抱きつく紫恋。しまった、こっちを忘れてた。
「はいはい、別にどうってことないって。それよりゴン太!」
胸に抱くゴン太を錦に渡す。
「みんなは旅館に戻ってなさい!」
と言いつつ、錦はすごい勢いで駆けていった。
「速……」
「って言っても……」
うめ越しに紫恋がシーバリウを見る。シーバリウの視線はというと、カーキ色の機械を注視していた。
「これですか、先ほど魔法を使っていた機械は」
それは警戒するような、微妙な負の感情を持ったものだった。装甲多脚へと近づくと、その間にジャージが割って入る。
「はいぼうや、おさわりは禁止ですよー」
「?」
「う、こっちの下ネタはわからないか……」
ちょっと顔を赤らめたあと、姿勢を正して言い直す。
「私はジャージ、この機械制御型法術発動機構の責任者です」
「私はコメネケ国第一王子、シーバリウと言います」
「王子様ねぇ。コメネケ国って確か世界の端にある、農業が中心の国よね」
「ええっ!? 私の国を知っているのですか?」
「魔法の勉強はしてるから、そのくらいは」
「あのー、話についていけないんですけど……」