「簡単に説明すると、魔法の世界っていうのがあるのよ、この世界とは別に」
「はぁ」
「21世紀の魔法技術のほとんどはそっからの輸入品。で、彼はその世界のコメネケって国の王子様ってわけ」
「……ホントに王子様なんだ……」
「本当はこちらでは身分は明かさないつもりだったんですが……」
「ってゆーかあんた怪しすぎ!」
「ええっ!? そ、そうですか?」
シーバリウは自分を上から下まで舐めるように見る。金髪碧眼、すらっとした細い体、おろしたての制服は高校のものだった。
「この制服、変ですか?」
「うちの学校は生徒の数が10人もいないから、みんな顔見知り。知らない人が制服来てるとすごく目立つよ?」
「そうでしたか……」
うなだれるシーバリウ。
「で、君は何しに来たの?」
「あ、はい、今日から3ヶ月間、こちらにお世話になりに来ました」
「こちらって、どちらへ?」
「へ?」
…………………………。
「泊まるところとか、つてとかないの? コメネケ国の知り合いとかは?」
「ええと……」
「ぶっちゃけ、洗脳魔法とかないの? それで知ってる仲にするとか」
「そ、そんなことしません!」
目くじら立てて反論する。
「おそらくは……」
「?」
神社から出てきた神主が答える。
「あ、父さん」
と紫恋から呼ばれた神主が、シーバリウの元へと行く。
「私が子供の頃、異国の少女がこの町に逗留していた。私自身その時の……その、なんだ、今なら魔法とはわかるが……」
恥ずかしさがあるのか、言い淀む。
「恐らく祖母だと思います。それ以前にも、我が国の者が何度となくこちらにはお世話になっているそうなのですが」
「む……古い文献を見てみれば記述があるかもしれないが……」
「んー、とりあえず確認したいんだけど、今は行く当てがないんだよね」
うめがずいと進んで尋ねる。
「はい、面目ないのですが」
「じゃ、うちに泊まればいい!」
と言ったのはぜーぜーはーはー言っている錦だった。
「はぁ」
「21世紀の魔法技術のほとんどはそっからの輸入品。で、彼はその世界のコメネケって国の王子様ってわけ」
「……ホントに王子様なんだ……」
「本当はこちらでは身分は明かさないつもりだったんですが……」
「ってゆーかあんた怪しすぎ!」
「ええっ!? そ、そうですか?」
シーバリウは自分を上から下まで舐めるように見る。金髪碧眼、すらっとした細い体、おろしたての制服は高校のものだった。
「この制服、変ですか?」
「うちの学校は生徒の数が10人もいないから、みんな顔見知り。知らない人が制服来てるとすごく目立つよ?」
「そうでしたか……」
うなだれるシーバリウ。
「で、君は何しに来たの?」
「あ、はい、今日から3ヶ月間、こちらにお世話になりに来ました」
「こちらって、どちらへ?」
「へ?」
…………………………。
「泊まるところとか、つてとかないの? コメネケ国の知り合いとかは?」
「ええと……」
「ぶっちゃけ、洗脳魔法とかないの? それで知ってる仲にするとか」
「そ、そんなことしません!」
目くじら立てて反論する。
「おそらくは……」
「?」
神社から出てきた神主が答える。
「あ、父さん」
と紫恋から呼ばれた神主が、シーバリウの元へと行く。
「私が子供の頃、異国の少女がこの町に逗留していた。私自身その時の……その、なんだ、今なら魔法とはわかるが……」
恥ずかしさがあるのか、言い淀む。
「恐らく祖母だと思います。それ以前にも、我が国の者が何度となくこちらにはお世話になっているそうなのですが」
「む……古い文献を見てみれば記述があるかもしれないが……」
「んー、とりあえず確認したいんだけど、今は行く当てがないんだよね」
うめがずいと進んで尋ねる。
「はい、面目ないのですが」
「じゃ、うちに泊まればいい!」
と言ったのはぜーぜーはーはー言っている錦だった。