「あ、おはよしれーん」
「おはよううううっ!?」
うめの隣をとろとろと進む魔法少年に紫恋は目を瞬かせる。
「なに驚いてるの、昨日見てたじゃない」
「そうだけど……」
改めて見ると、さすがに驚く。金色の髪、青い瞳、すらりとした体を金属の杖に乗せて、うめの隣で浮いている。
「ってゆーかあんた適応力ありすぎ」
「違うって、うちのお客さんで飛べるAPの人とかいっぱいいるもの」
「慣れてるの?」
「そゆこと♪」
なぜか自慢げに胸を張る。
「でも全然盛り上がらない」
「なにがよ」
「ホントですね」
ゴン! と音を立てて学生カバンがシーバリウの後頭部を打ち抜く。
「セクハラセクハラ!」
「す、すみません……」
「うわっ!」
違う方向から驚かれる声。見れば学校と校門が目の前に。そこを通る生徒数人がシーバリウを見て驚いていた。
「ほらね、これが普通の反応」
「うー」
だが。
「金髪だよ金髪……目も青いし、きれい……」
「背も高そうだよねー……あー笑った! 結構かわいくない?」
「おはようございます」
「きゃー!」
と黄色い声を上げて女性と二人が駆けていく。
「……王子サマ〜、モテモテね〜?」
「あ、あはははははは」
「? ……???」
その言葉にはえたトゲを、紫恋は敏感に感じ取った。
「おはよううううっ!?」
うめの隣をとろとろと進む魔法少年に紫恋は目を瞬かせる。
「なに驚いてるの、昨日見てたじゃない」
「そうだけど……」
改めて見ると、さすがに驚く。金色の髪、青い瞳、すらりとした体を金属の杖に乗せて、うめの隣で浮いている。
「ってゆーかあんた適応力ありすぎ」
「違うって、うちのお客さんで飛べるAPの人とかいっぱいいるもの」
「慣れてるの?」
「そゆこと♪」
なぜか自慢げに胸を張る。
「でも全然盛り上がらない」
「なにがよ」
「ホントですね」
ゴン! と音を立てて学生カバンがシーバリウの後頭部を打ち抜く。
「セクハラセクハラ!」
「す、すみません……」
「うわっ!」
違う方向から驚かれる声。見れば学校と校門が目の前に。そこを通る生徒数人がシーバリウを見て驚いていた。
「ほらね、これが普通の反応」
「うー」
だが。
「金髪だよ金髪……目も青いし、きれい……」
「背も高そうだよねー……あー笑った! 結構かわいくない?」
「おはようございます」
「きゃー!」
と黄色い声を上げて女性と二人が駆けていく。
「……王子サマ〜、モテモテね〜?」
「あ、あはははははは」
「? ……???」
その言葉にはえたトゲを、紫恋は敏感に感じ取った。