日曜の午後はバイト。
「じゃ、何やってもらおうかしら」
はこねの前にシーバリウとうめが立つ。
「……んー、うめは厨房でパパの手伝いしてなさい」
「ええっ!?」
王子と一緒にしたかったのに!
「普通、友達同士ではバイトに入れないものよ、遊んだりしちゃうから。早く行ってきなさい」
「…………」
ぶつくさと不満を言いながら、うめは去っていく。
「じゃ♪ ついてきてくださいね」
「は、はい……」
スキップでもしそうなほどのテンションではこねが客間へと向かう。
「王子様にはルームキーピングをしてもらおうかしら」
「ルームキーピング?」
客室のひとつに入り、ベッドの横に立つ。
「こんな感じに、シーツをたたんで、新しいシーツを掛けるんです」
シーツを剥がし、バケットに入れ、新しいシーツをベッドに掛け、ぴっちりと敷き詰める。
その作業をうっとりと見るシーバリウ。
「最初は慣れないでしょうけど、王子様ならちょっとがんばればすぐできるようになりますよ」
「はい」
「じゃあ隣のベッドお願いね。あ、そういえば、今日ここにはもうひとつベッドが必要なんだった……」
ツインのもうひとつのベッドで、シーツを相手に試行錯誤する。一方をぴっちりとさせると、もう一方がしわになる。
「難しいです……」
改めて、はこねの技術に感嘆する。
「あ、どいてもらえます?」
「え……え!?」
振り向き見上げた先に、ベッド。
はこねが、片手でベッドを持ち上げていた。
無言のまま、2度うなずいて、シーバリウが壁際へと移動する。ベッドとベッドの間に持ってきたベッドをゆっくりと置く。
「???」
シーバリウもそのベッドを持ち上げようとしてみる。
びくともしない。
「い、今のは……」
「あ、まだ王子様には言ってなかったかしら。私、APなんです」
「AP……」
「じゃ、何やってもらおうかしら」
はこねの前にシーバリウとうめが立つ。
「……んー、うめは厨房でパパの手伝いしてなさい」
「ええっ!?」
王子と一緒にしたかったのに!
「普通、友達同士ではバイトに入れないものよ、遊んだりしちゃうから。早く行ってきなさい」
「…………」
ぶつくさと不満を言いながら、うめは去っていく。
「じゃ♪ ついてきてくださいね」
「は、はい……」
スキップでもしそうなほどのテンションではこねが客間へと向かう。
「王子様にはルームキーピングをしてもらおうかしら」
「ルームキーピング?」
客室のひとつに入り、ベッドの横に立つ。
「こんな感じに、シーツをたたんで、新しいシーツを掛けるんです」
シーツを剥がし、バケットに入れ、新しいシーツをベッドに掛け、ぴっちりと敷き詰める。
その作業をうっとりと見るシーバリウ。
「最初は慣れないでしょうけど、王子様ならちょっとがんばればすぐできるようになりますよ」
「はい」
「じゃあ隣のベッドお願いね。あ、そういえば、今日ここにはもうひとつベッドが必要なんだった……」
ツインのもうひとつのベッドで、シーツを相手に試行錯誤する。一方をぴっちりとさせると、もう一方がしわになる。
「難しいです……」
改めて、はこねの技術に感嘆する。
「あ、どいてもらえます?」
「え……え!?」
振り向き見上げた先に、ベッド。
はこねが、片手でベッドを持ち上げていた。
無言のまま、2度うなずいて、シーバリウが壁際へと移動する。ベッドとベッドの間に持ってきたベッドをゆっくりと置く。
「???」
シーバリウもそのベッドを持ち上げようとしてみる。
びくともしない。
「い、今のは……」
「あ、まだ王子様には言ってなかったかしら。私、APなんです」
「AP……」