「よっしゃー!!」
誰よりも何よりも喜んでいたのは、ジャージだった。
紫恋の家の居間、試験最終日、4人の採点を終えたジャージは喜びの雄叫びを上げていた。
「これで赤点ないってことだよね! 補習ないんだよね!」
「本当に良かったです!」
「ま、勉強したんだから当然でしょ」
「まーな」
高士も悪い気はしていなかった。シーバリウとジャージのおかげで英語の点数が上がったことは本当だったからだ。
「じゃ、お祝いね♪」
紫恋の母、むらさきがスイカを差し入れる。
「あ、ありがとうございます」
3人が頭を下げる。
「そういえば賢二さんがみんなにお話があるって」
「お父さんが?」
紫恋と高士が顔を見合わせる。
やがて。
神主が来て、紫恋と高士以外は居住まいを直す。
「……悪い報せ?」
紫恋の問にも答えず、神主はジャージとシーバリウを見る。
「ジャージ君、シーバリウ君、君達二人に、この村を出て行ってもらいたい」
「え……」
「……」
「ちょっと、それってどういうことなんですか?」
そう言い切ったのはうめだった。
「村の一部の人達が私の所に来て、これまでジャージ君の魔法とあの機械のことは多めに見てきたというのに、あの外国人が最近来て一緒に魔法を使っている、これ以上あのようなことをされてはたまらないと」
「申し訳ありませんでした」
ジャージは即座に土下座した。
「ジャージ……さん?」
「今回の件は私がシーバリウに無理矢理お願いしたことです。彼に責任はありません。1週間、いえ3日でここを引き払いますので彼のことはどうか」
「な、何言ってるんですジャージさん! これは僕にも原因があるんですから、自分ばかり責めないでください! 神主さん、僕も」
「ちょ、ちょっと王子!」
バン!
テーブルを叩いたのは紫恋だった。
「とりあえず落ち着きなさい……まずは最後まで話聞いて」
そう言われて、うめ、シーバリウ、ジャージは姿勢を正す。
それに、そんな無慈悲なこと言わないよね? お父さん。
……そんなに期待されても困るのだが……。
誰よりも何よりも喜んでいたのは、ジャージだった。
紫恋の家の居間、試験最終日、4人の採点を終えたジャージは喜びの雄叫びを上げていた。
「これで赤点ないってことだよね! 補習ないんだよね!」
「本当に良かったです!」
「ま、勉強したんだから当然でしょ」
「まーな」
高士も悪い気はしていなかった。シーバリウとジャージのおかげで英語の点数が上がったことは本当だったからだ。
「じゃ、お祝いね♪」
紫恋の母、むらさきがスイカを差し入れる。
「あ、ありがとうございます」
3人が頭を下げる。
「そういえば賢二さんがみんなにお話があるって」
「お父さんが?」
紫恋と高士が顔を見合わせる。
やがて。
神主が来て、紫恋と高士以外は居住まいを直す。
「……悪い報せ?」
紫恋の問にも答えず、神主はジャージとシーバリウを見る。
「ジャージ君、シーバリウ君、君達二人に、この村を出て行ってもらいたい」
「え……」
「……」
「ちょっと、それってどういうことなんですか?」
そう言い切ったのはうめだった。
「村の一部の人達が私の所に来て、これまでジャージ君の魔法とあの機械のことは多めに見てきたというのに、あの外国人が最近来て一緒に魔法を使っている、これ以上あのようなことをされてはたまらないと」
「申し訳ありませんでした」
ジャージは即座に土下座した。
「ジャージ……さん?」
「今回の件は私がシーバリウに無理矢理お願いしたことです。彼に責任はありません。1週間、いえ3日でここを引き払いますので彼のことはどうか」
「な、何言ってるんですジャージさん! これは僕にも原因があるんですから、自分ばかり責めないでください! 神主さん、僕も」
「ちょ、ちょっと王子!」
バン!
テーブルを叩いたのは紫恋だった。
「とりあえず落ち着きなさい……まずは最後まで話聞いて」
そう言われて、うめ、シーバリウ、ジャージは姿勢を正す。
それに、そんな無慈悲なこと言わないよね? お父さん。
……そんなに期待されても困るのだが……。