「はい、うめさん」
「ありがとー!!」
シーバリウからクマの人形をもらって、うめは顔をほころばせる。
「ジャージさんもありがとうございます」
シーバリウはジャージにキャラメルを渡す。
「助言しただけよ、実行できるだけの腕があるあんたの方がすごいって」
「ありがとうございます。そういえばお二人はされないんですか?」
シーバリウは紫恋とジャージを見る。
「私はもういい、おなかいっぱいだから」
「へ? この屋台は食べる屋台ではないですけど……」
「あーそういう意味じゃなくて……」
「というかおなか空いた。今度は食べよ」
「そうですね、うめさん、行きましょうか」
「あ、うん!」
まずは混み合っている「旅館山田屋・待逢神社支店」へ。
「はい、ローストサーモンの香味サラダ」
「サラダ……屋台に似合わねー」
次にタコスの屋台へ。
「か、辛!」
「こ、これは……」
「ひー!」
その辛さを冷ますためにラムネを購入。
「……これ、どうやって飲むんです? ガラス玉が詰まって……」
さらにその隣の綿飴も。
「こ、これも食べにくいです……口のまわりについて……」
「これは手でちぎって食べるのよ」
「でもそれだと手がべとべとしちゃわない? やっぱかぶりつかなきゃ」
「……屋台って、高度なスキルが要求されるんですね」
うめが笑う。
「そんな真面目に考えなくていいってー」
「でもそれは言えるかもね。年に数度の特殊な環境、だからこそこの一瞬にみんな愛着が沸くんだから。シーバリウも」
「?」
振り返るシーバリウに、ジャージが笑みで答える。
「今日のこの瞬間が楽しければ、きっとずっと憶えてて、またこの瞬間を体験したい、いつかそう思う時が来るから」
「…………はい! あ」
「ありがとー!!」
シーバリウからクマの人形をもらって、うめは顔をほころばせる。
「ジャージさんもありがとうございます」
シーバリウはジャージにキャラメルを渡す。
「助言しただけよ、実行できるだけの腕があるあんたの方がすごいって」
「ありがとうございます。そういえばお二人はされないんですか?」
シーバリウは紫恋とジャージを見る。
「私はもういい、おなかいっぱいだから」
「へ? この屋台は食べる屋台ではないですけど……」
「あーそういう意味じゃなくて……」
「というかおなか空いた。今度は食べよ」
「そうですね、うめさん、行きましょうか」
「あ、うん!」
まずは混み合っている「旅館山田屋・待逢神社支店」へ。
「はい、ローストサーモンの香味サラダ」
「サラダ……屋台に似合わねー」
次にタコスの屋台へ。
「か、辛!」
「こ、これは……」
「ひー!」
その辛さを冷ますためにラムネを購入。
「……これ、どうやって飲むんです? ガラス玉が詰まって……」
さらにその隣の綿飴も。
「こ、これも食べにくいです……口のまわりについて……」
「これは手でちぎって食べるのよ」
「でもそれだと手がべとべとしちゃわない? やっぱかぶりつかなきゃ」
「……屋台って、高度なスキルが要求されるんですね」
うめが笑う。
「そんな真面目に考えなくていいってー」
「でもそれは言えるかもね。年に数度の特殊な環境、だからこそこの一瞬にみんな愛着が沸くんだから。シーバリウも」
「?」
振り返るシーバリウに、ジャージが笑みで答える。
「今日のこの瞬間が楽しければ、きっとずっと憶えてて、またこの瞬間を体験したい、いつかそう思う時が来るから」
「…………はい! あ」