な……。
「そんな……そ、そんなの駄目!」
紫恋はその手を振り解く。
「悪いのは私なんだもん! あの時だって」
「それだって、時間が経てば解決した、でしょ?」
「!!」
「だったらいいじゃん、きっと私に言ったら怒りそうなことなんでしょー、でもそんなのいつか忘れちゃうから大丈夫だって。それに」
うめが、王子の方を向く。
「王子が来てから、私王子にべったりだったもんね。寂しくさせちゃったのかなー、なんて」
くふふ、と笑う。
「でもね、王子、この前キスしてくれるところだったんだよ! それがさー、紫恋が邪魔するから。あ、もしかしてそれ関係の? ……紫恋?」
紫恋は。
「……泣いてるの?」
「う、ううっ……」
泣きたくない。
泣いてるところ、見られたくない。
うめに見られたくない。
うめに見て欲しくない!
恥ずかしい!!
情けない!!!
最低だ!
私、最低だ!!
うめはこんなに優しくしてくれるのに。
私はうめを裏切った!!
最悪の事した!!
なんで、なんでこんなに……。
もう嫌!!
もう、何かも無しにしたい!!
戻りたい……。
終わりにしたい。
死んじゃいたいッッ!!
「あ”あっあ”っー!!」
「し、紫恋!?」
声にならない嗚咽が、木々の間を響き渡る。
「うめ、ごめん、本当に、本当に――――」
「紫恋! しれんん!」
うめも涙目になって、紫恋の肩を抱く。
「……姉さん」
「紫恋さ――え?」
「そんな……そ、そんなの駄目!」
紫恋はその手を振り解く。
「悪いのは私なんだもん! あの時だって」
「それだって、時間が経てば解決した、でしょ?」
「!!」
「だったらいいじゃん、きっと私に言ったら怒りそうなことなんでしょー、でもそんなのいつか忘れちゃうから大丈夫だって。それに」
うめが、王子の方を向く。
「王子が来てから、私王子にべったりだったもんね。寂しくさせちゃったのかなー、なんて」
くふふ、と笑う。
「でもね、王子、この前キスしてくれるところだったんだよ! それがさー、紫恋が邪魔するから。あ、もしかしてそれ関係の? ……紫恋?」
紫恋は。
「……泣いてるの?」
「う、ううっ……」
泣きたくない。
泣いてるところ、見られたくない。
うめに見られたくない。
うめに見て欲しくない!
恥ずかしい!!
情けない!!!
最低だ!
私、最低だ!!
うめはこんなに優しくしてくれるのに。
私はうめを裏切った!!
最悪の事した!!
なんで、なんでこんなに……。
もう嫌!!
もう、何かも無しにしたい!!
戻りたい……。
終わりにしたい。
死んじゃいたいッッ!!
「あ”あっあ”っー!!」
「し、紫恋!?」
声にならない嗚咽が、木々の間を響き渡る。
「うめ、ごめん、本当に、本当に――――」
「紫恋! しれんん!」
うめも涙目になって、紫恋の肩を抱く。
「……姉さん」
「紫恋さ――え?」