「大丈夫ですか?」
紫恋が心配そうにはこねに声を掛ける。でも、うめをおぶって昇りきった彼女の笑顔には汗ひとつなかった。
「うめもこのくらいできるようになるんだ。学校から帰るときに毎日おんぶしてもらおうかな」
「うわ最悪ー」
昇りきると、高士とむらさきもいた。ちなみに神主は錦とまだ残って酒を飲んでいた。
「どしたの?」
「ううん、ちゃんと言っておきたくて」
「?」
「俺達も手伝うから」
高士が、はっきりと伝える。
「当事者だから当然ですけど。早速書庫を見てみますね、何か書かれているかもしれませんし」
「うん。ママ、私も手伝うからね?」
ぎゅっと、背中を抱きしめる。
「……ずるいんだから」
はこねは笑顔で溜息をつく。
「絶対に、危険なことはしちゃ駄目だからね。あなた達も」
と、紫恋と高士にも釘を刺す。
「そうよ、特に高士」
「え、俺?」
続けてむらさきが高士に釘を刺す。
「あんたは結構無茶しちゃう方なんだから、ちゃんと自分をセーブしなさい」
「……」
「ま、私が代わりにがんばるから。魔法も使えるようになったし」
「まだ飛べるだけだけどね」
「そんなことないって」
と、紫恋はシャツを脱いでブラだけになる。
「ちょ、姉さん!」
「いいじゃん、あんた以外みんな女なんだし」
「俺の立場は……」
「えっと……白糸紡ぎし、風の絹。纏いし我が身、藍の空へと」
その声と共に背に羽が生まれる。それは神々しく輝き夜空を照らす。
「すごい……」
「飛べるだけじゃないんだって。この状態だと魔法のことがだいぶわかるようになるし、たとえばシーバリウの場所とかも」
紫恋の視線が、上空へと向けられる。
「? 空にいるの?」
「……」
紫恋の視線は、空へと釘付けになる。
「……なに? なんなのこの感覚……」
『皆さん聞こえますか! 早くその場から逃げてください!!』
その場にいる全員にシーバリウの声が聞こえたとき、それは、羽の光に照らされ現れた。
紫恋が心配そうにはこねに声を掛ける。でも、うめをおぶって昇りきった彼女の笑顔には汗ひとつなかった。
「うめもこのくらいできるようになるんだ。学校から帰るときに毎日おんぶしてもらおうかな」
「うわ最悪ー」
昇りきると、高士とむらさきもいた。ちなみに神主は錦とまだ残って酒を飲んでいた。
「どしたの?」
「ううん、ちゃんと言っておきたくて」
「?」
「俺達も手伝うから」
高士が、はっきりと伝える。
「当事者だから当然ですけど。早速書庫を見てみますね、何か書かれているかもしれませんし」
「うん。ママ、私も手伝うからね?」
ぎゅっと、背中を抱きしめる。
「……ずるいんだから」
はこねは笑顔で溜息をつく。
「絶対に、危険なことはしちゃ駄目だからね。あなた達も」
と、紫恋と高士にも釘を刺す。
「そうよ、特に高士」
「え、俺?」
続けてむらさきが高士に釘を刺す。
「あんたは結構無茶しちゃう方なんだから、ちゃんと自分をセーブしなさい」
「……」
「ま、私が代わりにがんばるから。魔法も使えるようになったし」
「まだ飛べるだけだけどね」
「そんなことないって」
と、紫恋はシャツを脱いでブラだけになる。
「ちょ、姉さん!」
「いいじゃん、あんた以外みんな女なんだし」
「俺の立場は……」
「えっと……白糸紡ぎし、風の絹。纏いし我が身、藍の空へと」
その声と共に背に羽が生まれる。それは神々しく輝き夜空を照らす。
「すごい……」
「飛べるだけじゃないんだって。この状態だと魔法のことがだいぶわかるようになるし、たとえばシーバリウの場所とかも」
紫恋の視線が、上空へと向けられる。
「? 空にいるの?」
「……」
紫恋の視線は、空へと釘付けになる。
「……なに? なんなのこの感覚……」
『皆さん聞こえますか! 早くその場から逃げてください!!』
その場にいる全員にシーバリウの声が聞こえたとき、それは、羽の光に照らされ現れた。