「僕は、みんなの力になりたいと思っています」
「うん」
「でも……神主さんに言われました。僕は、力にならなくてもいいんだって」
「うん」
「僕は、皆さんを助けたい、そう思うのに理由はなくて」
「うん」
「だから、がんばらなくていいっていう理由が、ちょっとわからなくて」
「うん」
「でも僕、そういえば、悲しい顔をしてたのかもしれません」
「うん」
「認めたくないんですけど、理由がないからこそ、本当にそうしたいのかなって」
「うん」
「でも、やっぱり、皆さんの役に立ちたいんです」
「うん」
「心の中できっとそう思ってる、それは確信しているんです」
「うん」
「でも、その気持ちが、時々揺らぐんです」
「うん」
「理由がないから、揺らぐんです」
「うん」
「ジャージさん」
ぎゅっと、手を握る。
ジャージの暖かい手を、強く握る。
「この手を握っていたら、揺らがないような気がします」
「うん」
「僕はあの石人をなんとかしたい」
「うん」
「手伝ってください」
「うん」
「僕が忘れそうになったら、思い出させてください」
「うん」
「ジャージさんに迷惑を掛けるかもしれません」
「うん」
「また、悲しい顔を見せてしまうかもしれません」
「うん」
「くじけそうになってしまうかもしれません」
「うん」
「それでも」
ジャージは、強く手を握り返した。
「私はシーバリウの、側にいるよ」
「うん」
「でも……神主さんに言われました。僕は、力にならなくてもいいんだって」
「うん」
「僕は、皆さんを助けたい、そう思うのに理由はなくて」
「うん」
「だから、がんばらなくていいっていう理由が、ちょっとわからなくて」
「うん」
「でも僕、そういえば、悲しい顔をしてたのかもしれません」
「うん」
「認めたくないんですけど、理由がないからこそ、本当にそうしたいのかなって」
「うん」
「でも、やっぱり、皆さんの役に立ちたいんです」
「うん」
「心の中できっとそう思ってる、それは確信しているんです」
「うん」
「でも、その気持ちが、時々揺らぐんです」
「うん」
「理由がないから、揺らぐんです」
「うん」
「ジャージさん」
ぎゅっと、手を握る。
ジャージの暖かい手を、強く握る。
「この手を握っていたら、揺らがないような気がします」
「うん」
「僕はあの石人をなんとかしたい」
「うん」
「手伝ってください」
「うん」
「僕が忘れそうになったら、思い出させてください」
「うん」
「ジャージさんに迷惑を掛けるかもしれません」
「うん」
「また、悲しい顔を見せてしまうかもしれません」
「うん」
「くじけそうになってしまうかもしれません」
「うん」
「それでも」
ジャージは、強く手を握り返した。
「私はシーバリウの、側にいるよ」