「うめ、紫恋の所行ってて」
「え、うん……」
ジャージに押されて、うめは紫恋へとしがみつく。
「シーバリウ、あの白衣達に気を付けてて。多分あれ作ったの、あの人達だから」
「はい」
シーバリウは横目で白衣達を見る。一人は壁に背をもたれてうずくまり、もう一人はその側にしゃがみ込みつつ、麦わら帽子と警官を交互に見ている。手は、白衣の中。
(……ゴーグル、外す)
(え!?)
ジャージの小声に、シーバリウは目を見開く。
(ちょっとだけ油断するはず。そこを警官が撃ってくれれば……その時に、シーバリウは全方向の注意をして欲しいんだけど、できる?)
(できます)
その返答に、ジャージは笑む。
(じゃ、行くね)
ジャージはゴーグルに手を掛ける。スイッチを押すと、バンドが緩む。
ゴーグルを、降ろす。
麦わら帽子の男は、それを、見た。
「………………っ!?」
驚愕した。
あり得ない、あり得ないはずだった。
「みね!」
みねが男を撃つ。男の周りで火花が上がり、滑り落ちる。
『フィルツィウォード!』
「な!?」
シーバリウは手を振るい、白衣と警官の間に風の壁を作る。銃を構えた白衣は、目を丸くした。
その喧噪が聞こえないかのように、警官は冷静に、落下する男に狙いを定め、トリガーを押す。ゴムシート弾が一瞬にして男を包み込み、黒いアメーバのような物体が鈍い音を立てて床に落ちた。
「キーは!?」
「……今送る」
警官の質問に白衣は端末を向け、警官は注射器を取り出してダイヤルを回し、まだ動き続けるゴムの塊に針を突き刺す。そしてそれは、動かなくなった。
「あたしのバッグ!」
幸運にも手放されたそれは、ゴムのすぐ側に落ちていた。そこへと向かう紫恋に。
「紫恋さん、すみません。あの方達を牽制していただけませんか」
「え?」
紫恋とうめが振り向くと、シーバリウはジャージを包むようにして、その視線は白衣達に向ける、という少し意味不明な行動をしていた。
「ゴーグル、掛けられます?」
「ちょっと待って、片手だからうまく……」
上目遣いに見上げるシーバリウの顔は、横を向いていた。
「え、うん……」
ジャージに押されて、うめは紫恋へとしがみつく。
「シーバリウ、あの白衣達に気を付けてて。多分あれ作ったの、あの人達だから」
「はい」
シーバリウは横目で白衣達を見る。一人は壁に背をもたれてうずくまり、もう一人はその側にしゃがみ込みつつ、麦わら帽子と警官を交互に見ている。手は、白衣の中。
(……ゴーグル、外す)
(え!?)
ジャージの小声に、シーバリウは目を見開く。
(ちょっとだけ油断するはず。そこを警官が撃ってくれれば……その時に、シーバリウは全方向の注意をして欲しいんだけど、できる?)
(できます)
その返答に、ジャージは笑む。
(じゃ、行くね)
ジャージはゴーグルに手を掛ける。スイッチを押すと、バンドが緩む。
ゴーグルを、降ろす。
麦わら帽子の男は、それを、見た。
「………………っ!?」
驚愕した。
あり得ない、あり得ないはずだった。
「みね!」
みねが男を撃つ。男の周りで火花が上がり、滑り落ちる。
『フィルツィウォード!』
「な!?」
シーバリウは手を振るい、白衣と警官の間に風の壁を作る。銃を構えた白衣は、目を丸くした。
その喧噪が聞こえないかのように、警官は冷静に、落下する男に狙いを定め、トリガーを押す。ゴムシート弾が一瞬にして男を包み込み、黒いアメーバのような物体が鈍い音を立てて床に落ちた。
「キーは!?」
「……今送る」
警官の質問に白衣は端末を向け、警官は注射器を取り出してダイヤルを回し、まだ動き続けるゴムの塊に針を突き刺す。そしてそれは、動かなくなった。
「あたしのバッグ!」
幸運にも手放されたそれは、ゴムのすぐ側に落ちていた。そこへと向かう紫恋に。
「紫恋さん、すみません。あの方達を牽制していただけませんか」
「え?」
紫恋とうめが振り向くと、シーバリウはジャージを包むようにして、その視線は白衣達に向ける、という少し意味不明な行動をしていた。
「ゴーグル、掛けられます?」
「ちょっと待って、片手だからうまく……」
上目遣いに見上げるシーバリウの顔は、横を向いていた。