「ええっ、寝てないんですか!?」
8月28日、朝。
シーバリウが来た時も、ジャージはワースを着て作業をしていた。
『これ着てると眠くならないから』
「大丈夫なんですか?」
『当日までに慣れておきたいし。あとで魔法使ってみるからちょっと手伝ってもらえる?』
「はい、それは構いませんけど……」
シーバリウは頬を掻く。
『? どうしたの?』
「あ、いえ、……顔が見たいなって」
『! な、何言ってるのよ』
真っ赤なフェイスプレートが、頬を赤くしているように見える。
「すみません、わがまま言っちゃって」
『……周りに誰かいる?』
「いえ、いませんけど」
『なら』
そのフェイスプレートに、ジャージの表情が現れる。
「! すごいですね」
『……あんたねぇ、せっかく見せてあげてすごいですはないでしょ』
「あ……すみません」
『今は脱げないから、これくらいで我慢して。あ、JCTHUからメール来た』
フェイスプレートの映像が消え、しばらくの間ジャージの動きが止まる。側に立つシーバリウからは、どのような文面かも、ジャージの表情も見て取れない。
「……どうです?』
『ん!』
再び表情が現れ、そこには満面の笑み。ジャージは親指を立て、シーバリウの顔も明るくなる。
『JCTHUは、これを『犯罪者』と見なして、逮捕してくれるそうよ』
「犯罪者、ですか」
シーバリウは眼前の黒い塊を見上げる。
「大丈夫でしょうか……」
『JCTHUは対HAC部隊だもの、こういうのも相手にできるはず。HACよりは安心できるかな』
「ええーっ!?」
聞いたことのない声。
シーバリウとジャージが振り向いたそこに、緑色の体の女性がいた。
8月28日、朝。
シーバリウが来た時も、ジャージはワースを着て作業をしていた。
『これ着てると眠くならないから』
「大丈夫なんですか?」
『当日までに慣れておきたいし。あとで魔法使ってみるからちょっと手伝ってもらえる?』
「はい、それは構いませんけど……」
シーバリウは頬を掻く。
『? どうしたの?』
「あ、いえ、……顔が見たいなって」
『! な、何言ってるのよ』
真っ赤なフェイスプレートが、頬を赤くしているように見える。
「すみません、わがまま言っちゃって」
『……周りに誰かいる?』
「いえ、いませんけど」
『なら』
そのフェイスプレートに、ジャージの表情が現れる。
「! すごいですね」
『……あんたねぇ、せっかく見せてあげてすごいですはないでしょ』
「あ……すみません」
『今は脱げないから、これくらいで我慢して。あ、JCTHUからメール来た』
フェイスプレートの映像が消え、しばらくの間ジャージの動きが止まる。側に立つシーバリウからは、どのような文面かも、ジャージの表情も見て取れない。
「……どうです?』
『ん!』
再び表情が現れ、そこには満面の笑み。ジャージは親指を立て、シーバリウの顔も明るくなる。
『JCTHUは、これを『犯罪者』と見なして、逮捕してくれるそうよ』
「犯罪者、ですか」
シーバリウは眼前の黒い塊を見上げる。
「大丈夫でしょうか……」
『JCTHUは対HAC部隊だもの、こういうのも相手にできるはず。HACよりは安心できるかな』
「ええーっ!?」
聞いたことのない声。
シーバリウとジャージが振り向いたそこに、緑色の体の女性がいた。