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#pragma twice 009 Version 1.6 支えるファイル達

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 Version 1.6
支えるファイル達

じゃ、早速行ってみよー!
元気だねー。今日は "stdafx.cpp" について。とりあえず見てみようか

// stdafx.cpp : 標準インクルードファイルを含むソース ファイル
//              FirstProject.pch : 生成されるプリコンパイル済ヘッダー
//              stdafx.obj : 生成されるプリコンパイル済タイプ情報

#include "stdafx.h"

上3行に日本語、最後にわけ分かんないの
簡単にだけど、プログラミングのこと、見ていこうか
え”っ、いきなり? ちょっと心の準備が……
大丈夫だって。上3行の一番左に "//" ってあるでしょ
うん、ある
これは<コメントアウト>って言って、ここから改行までは<プログラミ
ングじゃないですよ、ただのコメントですよ>っていう意味
え、ってことはこの3行って、プログラムじゃないの?
そういうこと。ただの解説
なーんだー。でも書いてあること全然分かんないけど……
で、重要なのは下の方。これは、プログラムの一部
う”、こっちも分かんない……でも右の "stdafx.h" ってファイルだよ
ね。フォルダの中にあるし
そうそう。左の "#include" っていうのは、<このファイルの中のものを
利用しますよー>っていう意味
利用するの?
前回さ、 "resource.h" を見た時に、中に<ダイアログのID>とかあっ
たでしょ。ああいうのを利用するときとかに、こういう風に "#include" を
使うんだよ
ってことは、いろんなところにいろんなものがあって、 "#include" を使
うと簡単に利用できるってことなんだー
そういうこと。たとえば "FirstProject.cpp" の中、ちょっと見てみよう

これもプログラムの入ったファイルだよねー
 カーソルが動いて "FirstProject.cpp" ドロップする。先頭に、

// FirstProject.cpp : アプリケーション用クラスの定義を行います。
//

#include "stdafx.h"
#include "FirstProject.h"
#include "FirstProjectDlg.h"

 と書かれている。
ここでも "#include" 使われてるね。そういえばこのファイルも
"stdafx.h" を指定してるね
じゃ、そのファイル見てみようか
 "stdafx.h" をドロップする。
う”、またもや分かんないのが……でも "#include" も……あれ? さっ
きのは "" で囲んでたのに、今度は <> で囲んでるね
これが実はミソ
ミソ?
 <> で囲んでいる時には<外のファイルを利用する>ってことなんだよ
外って、つまりこのフォルダにないファイルってこと?
そういうこと。たとえば……

#include <afxwin.h>         // MFC のコアおよび標準コンポーネント

ってあるけど、この "afxwin.h" ってファイルは
"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\VC98\MFC\Include" っていう
フォルダに入っているんだよ。あ、どこにインストールしたかによって違う
から皆さん気を付けてね
って誰に言っとねんってゆーお約束のツッコミはおいといて、じゃ、この
フォルダ開いてみるね
 マイコンピューターを開き、奥へと入っていき、そのフォルダを開く。大
量のファイルが表示され、その多くは "Afx" から始まり、 ".h" や ".rc"、
".inl" の拡張子を持っている。
うわー、なーんかファイルいっぱいあるね
じゃ、さっきの "afxwin.h" を見てみようか
 "Afxwin.h" がドロップされる。長いプログラムが表示され、日本語がか
けらも存在しない。
う”〜、う”〜、全然分かんないよー
でも見慣れたのもあるでしょ
はいはい、そのパターンねー……うん、 "#include <afx.h>" とかは分か
るけどねー……って、また外のファイル使うの? このファイルすごく大き
いのに
そういうこと。これ以上見ていくと切りないけどね
ええっ!? ずーっとずーっと続いていくの?
い、いや、もちろん最後はあるんだけど、まだ先だし、とりあえず今日は
ここまでってこと
なーんだー、ちょっと心配しちゃった。でも……ものすごく多いね。これ
全部憶えるの大変そう
憶えられないって
憶えなくていいの?
もちろん。で、簡単にまとめ。今日のここまでの感想は?
そうねー、ものすごーくいろんなファイル、使うんだねー、っていうのが
率直な感想
そう! それが分かればもう全然オッケー!
な、なに?
今回見たような "#include" での、他のファイルを利用してくのもそうだ
し、<プロジェクトファイル>や<ワークスペースファイル>とかみたいな
のもそうだけど、ものすごくいろんなファイルがあったでしょ
そうよねー、あとプログラムの入った "FirstProject.cpp" とかも私が
作ったものじゃないし、なんていうか、私が<アプリ作ろー>ってしたこと
に対して、ものすごく多くのいろんなファイルがサポートしてくれてる感じ
がするかなー
そういうこと。で!
で?
プログラムを組む、ってことは、こういういろーんなファイルのサポート
の元にあるってことを忘れちゃダメ
そうよねー、いろんなファイルに支えてもらってるんだ
で、これから当分の間、こういう<支えてくれる存在>をいかに利用する
か、を中心に解説していくから
使い方を勉強するってことよね。でも、理解とかしてかなきゃまずいんじゃ
ない?
もちろんね。でも使い方が最初。どんな言葉だって、文法はあとからつい
てくるものでしょ
そりゃそうよねー、文法がどうとか考えるよりも、相手にどう伝わるか、
自分の気持ちをどう表現するか、ってことが大事かなー
そういうこと。文例を紹介して、それをうまく使い回す方法とか、どう読
み下すかとか、プログラミングでのそういう部分を解説してくから
確かに、いきなり文法考えて文章考えたりしないよねー、 "Hello, my 
name is Kami." から始まって、これをこういう場面で使いましょう、ってい
うふうに勉強してくものね
そういうこと。プログラミングも同じだから
同じなの?
同じだよ。だいたい、今の解説書は文法ばかりで、それだけ分かればプロ
グラムが組めると思ってるんだから……
愚痴モード入ってるとこ悪いんだけど、今日はこれで終わり?
あ、うーん、えーと、じゃ、最後にこれだけ見ておこうか。 "Debug" フォ
ルダ見てみて
えっと、 "FirstProject" の "Debug" フォルダだよね
 マウスカーソルが "Debug" フォルダをダブルクリックする。"Debug" フォ
ルダが開き、ファイル一覧が表示される。 "FirstProject.exe" 他、ほとん
どのファイルに "FirstProject" が付いている。
あーっ、 "FirstProject.exe" って、これがもしかして作ったアプリ?
そうだよ
でもアイコンが変〜
アイコンはまた今度ね〜。じゃ、このフォルダのファイル、全部削除して
ええ〜? せっかく作ったのに……
削除して、また作ってみるの
あ、そういうことね
 フォルダ上をドラッグしてすべて選択し、<削除の確認>ダイアログが表
示される。
え”、今何したの?
 "Shift + Delete" だよ
そんなキーアサインも知ってるんだ……
で、どうするの? もう一度作るって言ったよね
そう。で、憶えてるかな、<アプリを作る方法>
えっと……確か、<ビルド>とか<リビルド>とかだよね
そうそう。今回は全部作り直しだから、<リビルド>の方がいいかな
じゃ、しちゃうねー
 マウスカーソルが動き、メニューの【ビルド】−【リビルド】を選択する。
じゃ、さっきのフォルダを見てみようか
 タスクバーから "Debug" フォルダを選択し、手前に表示する。段階的に
ファイルが表示され、最後に "FirstProject.exe" が表示される。
ふーん、こんな風にアプリケーションって作られるんだー。このほかのファ
イルは見なくていいの?
これはまた今度、って感じかな。ドロップしてもバイナリーエディタが開
くことになるし。でもこれも
支えてくれるファイル、ってことよね
そういうこと。これらのファイルが手助けして、 "FirstProject.exe" が
作られるってところかな
で、こういう支えてくれるファイルを元に、どういうふうに使っていくか、
ってことをこれから勉強するってことよねー
うん、もちろんこれからが大変なんだけど、ついてこれる?
無理でしょ
……

/*
    Preview Next Story!
*/
ふー、プロジェクト編長かったねー
じゃ、来週から早速プログラミング?
それは再来週から。来週は特別企画!
特別企画ぅ!?
というわけで次回
< Version 1.7 ところで……VCって? >
につづく!!
もっと基本的な質問が来てるから、それにお答えしようってね
確かにねー、いきなりVC使ったけど、よく分かんないし
他の言語や環境についても解説します。プログラミングはそれから!
 
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このページは、Visual C++ 6.0を用いた C++ 言語プログラミングの解説を行う#pragma twiceの一コンテンツです。
詳しい説明は#pragma twiceのトップページをご覧ください。