男が音もなく近づき手刀で薙ぐ。
雅樹の左腕が飛んでいく。
「!!」
息を飲む赤葉。
残った右手が男の肩を掴む。
『蒼炎』
「な……!?」
手から昇る蒼い炎が、男の皮膚を浸食する。甲高い音を立ててひびが入り、裂け、砕ける。
「ガッ!!」
無理矢理振り解き、距離を取る。左腕が肩口から折れ、泉に沈む。
「くそっ……でもまだ五分と五分……!?」
雅樹の左腕が、目に見えて再生する。
「さ……させるか!」
足を高く上げ踏み抜く。床がささくれ立ち疾る。
『白炎……』
雅樹を白い炎が包み、一瞬で天井近くまで持ち上げる。
「な」
『橙炎』
瞬時に数十の炎が雅樹の周りに現れ、飛ぶ。
「きゃっ!」
「ぐわぁ!!」
伏せる赤葉、直撃する男。
「や、やめて……」
止むことのない炎。
「!!」
赤葉は咄嗟に入り口へと飛ぶ。炎は元いたところへと直撃し、床は砕けた。
「……」
震えが、止まらなかった。
雅樹の左腕が飛んでいく。
「!!」
息を飲む赤葉。
残った右手が男の肩を掴む。
『蒼炎』
「な……!?」
手から昇る蒼い炎が、男の皮膚を浸食する。甲高い音を立ててひびが入り、裂け、砕ける。
「ガッ!!」
無理矢理振り解き、距離を取る。左腕が肩口から折れ、泉に沈む。
「くそっ……でもまだ五分と五分……!?」
雅樹の左腕が、目に見えて再生する。
「さ……させるか!」
足を高く上げ踏み抜く。床がささくれ立ち疾る。
『白炎……』
雅樹を白い炎が包み、一瞬で天井近くまで持ち上げる。
「な」
『橙炎』
瞬時に数十の炎が雅樹の周りに現れ、飛ぶ。
「きゃっ!」
「ぐわぁ!!」
伏せる赤葉、直撃する男。
「や、やめて……」
止むことのない炎。
「!!」
赤葉は咄嗟に入り口へと飛ぶ。炎は元いたところへと直撃し、床は砕けた。
「……」
震えが、止まらなかった。