「ん、何やってるんだ?」
雅樹の足下で、舞は竹筒を吹いていた。
「見ればわかるでしょ、お風呂沸かしてるの」
「そりゃそうだけど、なんでこの時間に、おまえが?」
確かに舞が泊めてもらっている家だから手伝うことはあるにしても、まだ夜には早すぎた。
「あー、んー」
「あ、そっか、リシュネか」
「え?」
舞は思わず振り向いた。
「森ん中走ってきたんなら風呂入りたくもなるわな。じゃ、ちょっくら赤葉様のところに行ってくっから」
去っていく背中に呼びかける。
「赤葉様のところ?」
「そ、リシュネについて、穂香に相談したいことがあるんだそうだ」
右手を挙げて去っていく雅樹。
「……穂香さんを通してるとは言っても……プライバシーってないも同然なのかな……」
先日聴いた話通りなら、そういうことは嫌いそうな人だとは思うけど。
「もういいわよー」
「あ、はーい」
家の中からの声に答えて、舞は立ち上がる。
と、ちょっと思いついて、舞は早足で家の中に入る。
「リシュネー、一緒に入ろ!」
「やだ」
リシュネは即答した。
雅樹の足下で、舞は竹筒を吹いていた。
「見ればわかるでしょ、お風呂沸かしてるの」
「そりゃそうだけど、なんでこの時間に、おまえが?」
確かに舞が泊めてもらっている家だから手伝うことはあるにしても、まだ夜には早すぎた。
「あー、んー」
「あ、そっか、リシュネか」
「え?」
舞は思わず振り向いた。
「森ん中走ってきたんなら風呂入りたくもなるわな。じゃ、ちょっくら赤葉様のところに行ってくっから」
去っていく背中に呼びかける。
「赤葉様のところ?」
「そ、リシュネについて、穂香に相談したいことがあるんだそうだ」
右手を挙げて去っていく雅樹。
「……穂香さんを通してるとは言っても……プライバシーってないも同然なのかな……」
先日聴いた話通りなら、そういうことは嫌いそうな人だとは思うけど。
「もういいわよー」
「あ、はーい」
家の中からの声に答えて、舞は立ち上がる。
と、ちょっと思いついて、舞は早足で家の中に入る。
「リシュネー、一緒に入ろ!」
「やだ」
リシュネは即答した。