「こんなこと私が言うのも変だけど」
と、美咲は一言断ってから、
「格好良かったぞ!」
と、親指を立てた。
「でしょー!」
と舞も親指を立てる。
「僕は心臓が止まる思いでした……」
青ざめきった俊雄の表情が何よりも物語っている。
「……」
「? 恭子の感想は?」
「……ノーコメント」
「?」
観戦していたときのノリノリはどこへやら、恭子の表情は複雑だった。
「じゃ、私は一度家に戻るから。お父さんに報告しなきゃいけないし。あなた達はどうするの? 帰るなら送っていくけど」
「僕は帰ります。さすがに親が心配しますので」
「私は今日は泊まっていきます」
「え?」
全員の注目を受ける。
「今日一日くらいいいでしょ? せっかく部屋もらったんだし」
「わかったわ。じゃ、木村君だけ送るということで」
「あ、お母さん」
舞の呼びかけに、母は振り向く。
「……私のことだけど……結局どうするの?」
完全に舞へと向き直る。
「それは、舞、あなたが決めなさい」
「あ……」
「舞は自分の道ならちゃんとやり通せる子なんだってわかったから、舞が自分で決めなさい。私は舞を信じる」
「ありがとう!」
満面の笑み、つられて微笑む俊雄。
恭子は、苦笑いをした。
と、美咲は一言断ってから、
「格好良かったぞ!」
と、親指を立てた。
「でしょー!」
と舞も親指を立てる。
「僕は心臓が止まる思いでした……」
青ざめきった俊雄の表情が何よりも物語っている。
「……」
「? 恭子の感想は?」
「……ノーコメント」
「?」
観戦していたときのノリノリはどこへやら、恭子の表情は複雑だった。
「じゃ、私は一度家に戻るから。お父さんに報告しなきゃいけないし。あなた達はどうするの? 帰るなら送っていくけど」
「僕は帰ります。さすがに親が心配しますので」
「私は今日は泊まっていきます」
「え?」
全員の注目を受ける。
「今日一日くらいいいでしょ? せっかく部屋もらったんだし」
「わかったわ。じゃ、木村君だけ送るということで」
「あ、お母さん」
舞の呼びかけに、母は振り向く。
「……私のことだけど……結局どうするの?」
完全に舞へと向き直る。
「それは、舞、あなたが決めなさい」
「あ……」
「舞は自分の道ならちゃんとやり通せる子なんだってわかったから、舞が自分で決めなさい。私は舞を信じる」
「ありがとう!」
満面の笑み、つられて微笑む俊雄。
恭子は、苦笑いをした。