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風雅、舞い - 第十二章 超越する存在 (4)
「リシュネ達おせーな、食べてるか?」
 会議室で待つ舞と雅樹。食堂からの料理を持ってきてもらっている二人は、コンビニに行ったリシュネと少年を待っていた。
「もう少し待とうよ」
「……来るの遅いから、違うやつが来た」
「?」
 ノックの音。
「ちょっとお話があるんで、お昼一緒に食べるね」
 左と智子が入ってくる。手にはコンビニのサンドイッチ。
「話、ですか?」
「そう。朴君、リシュネ達はあとどのくらいで来る?」
「ん……あと5分くらいだそうです」
「じゃ、待とうか」
 雅樹のすぐ隣に左が、さらにその隣に智子が座る。
「あの猫いないんだな」
「今は寝てるよ。猫は寝るのと撫でられるのが仕事だからね」
「楽な仕事だ」
「だからといって、猫が猫として生まれてきて幸せと感じると思うかい?」
「いやに哲学的な質問だな。俺達の話か?」
「ちがうでしょ、私達は一応望んで泉の洗礼を受けたんだから」
 もちろん、泉の後継者として生まれていなければ起きえない事ではあるんだけど。
「昼時にする話じゃないか。お、帰ってきた」
「あれ、左さんがいる」
 少年とリシュネが部屋に入ってきて、左は満面の笑みを浮かべる。
「それじゃ、説明しようか」
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