「俊雄君、学校どうするの?」
「どうするもなにも、連休だけど」
「えっ!?」
舞はカレンダーを確認する……にも、機内にはカレンダーは掛かっていなかった。
「3連休だよ。日付感覚なくなってるんじゃないか?」
「……」
舞はふてくされて外を見る。眼下には雲海、見上げれば青空。昼過ぎには到着するはずだった。
「そういえばお前、なんで来たんだ? 社会見学には思えないが」
雅樹が俊雄に話を振る。
「社会見学ですよ。舞さんがどういう世界にいるのか知っておきたくて」
「で、こっちの世界に来ようっていうのか? どうせおおかた、APにでもなろうって考えなんだろ」
その言葉に反応して舞が振り向く。
「APって……」
「無理。属性がないとなれない」
リシュネが説明する。
「APは誰でもなれるものじゃない。APの種が根付くか根付かないかは、人それぞれ異なる」
「リシュネ達は?」
「私達は何万というサンプルの中から『属性が合う』から選ばれたの。運が良かっただけ」
「本当か? それ」
「一応、ね」
リシュネは視線を逸らす。
「だとよ。どうする?」
「……僕は何も答えてないんですから、話を進めないでください」
という俊雄の憮然とした表情が、全てを物語っていた。
「APになろうだなんて……」
舞は、あきれてものも言えなかった。
やっぱり、腕を斬り落とすんだった。
「どうするもなにも、連休だけど」
「えっ!?」
舞はカレンダーを確認する……にも、機内にはカレンダーは掛かっていなかった。
「3連休だよ。日付感覚なくなってるんじゃないか?」
「……」
舞はふてくされて外を見る。眼下には雲海、見上げれば青空。昼過ぎには到着するはずだった。
「そういえばお前、なんで来たんだ? 社会見学には思えないが」
雅樹が俊雄に話を振る。
「社会見学ですよ。舞さんがどういう世界にいるのか知っておきたくて」
「で、こっちの世界に来ようっていうのか? どうせおおかた、APにでもなろうって考えなんだろ」
その言葉に反応して舞が振り向く。
「APって……」
「無理。属性がないとなれない」
リシュネが説明する。
「APは誰でもなれるものじゃない。APの種が根付くか根付かないかは、人それぞれ異なる」
「リシュネ達は?」
「私達は何万というサンプルの中から『属性が合う』から選ばれたの。運が良かっただけ」
「本当か? それ」
「一応、ね」
リシュネは視線を逸らす。
「だとよ。どうする?」
「……僕は何も答えてないんですから、話を進めないでください」
という俊雄の憮然とした表情が、全てを物語っていた。
「APになろうだなんて……」
舞は、あきれてものも言えなかった。
やっぱり、腕を斬り落とすんだった。