直撃する直前。
「ダミー!?」
こんなにまともに食らうはずがない。
意識が、眼前の舞以外へと向けられる。
だが、直撃を受けたのは、舞本人だった。
側頭部を覆う水膜が弾け飛ぶ中、瞬きすらせず、その瞳が少年を見る。
後ろすら振り向きそうな少年は、その視線に気付き、驚愕する。
あの水の膜で、僕の蹴りを防いだ??
舞の右手には、水塊。
「くそっ!!!」
その右手は空振りする。少年は空を蹴り、遙か彼方へと飛びずさっていた。
「ふん」
その手を逆に返し、放たれた水槍は一瞬で少年へと届く。
それをかろうじて躱し、肩と上腕が裂けた時には、さらに舞が目の前へと迫っていた。
「なんで!!」
なんで、頭が回らない!!
僕は、APだ!
頭脳だって強化されているんだ!
なのに、なのになんで後手に回るんだ!
何か方法があるはずなんだ!
出せ、僕の頭!
必ず解決法が――
水刀が振り降ろされる。
「ぎっ」
やけになってその刃先を殴りつける。拳と水刀が砕け散る。
「んっ!」
今のは反応できた!
こいつ、何かやってる、でも僕の方が早い!
空を蹴り、真上、ジャングルの上空へと飛び上がり
「神の槌よ、死の鉄槌にて」
手を振り上げ
「たゆたう悪魔を消し飛ばせ!!」
振り降ろす!!
その振り降ろした右腕が、水槍で吹き飛ぶ。
「あ」
方向を指し示されなかった衝撃波が、手元で炸裂した。
「ダミー!?」
こんなにまともに食らうはずがない。
意識が、眼前の舞以外へと向けられる。
だが、直撃を受けたのは、舞本人だった。
側頭部を覆う水膜が弾け飛ぶ中、瞬きすらせず、その瞳が少年を見る。
後ろすら振り向きそうな少年は、その視線に気付き、驚愕する。
あの水の膜で、僕の蹴りを防いだ??
舞の右手には、水塊。
「くそっ!!!」
その右手は空振りする。少年は空を蹴り、遙か彼方へと飛びずさっていた。
「ふん」
その手を逆に返し、放たれた水槍は一瞬で少年へと届く。
それをかろうじて躱し、肩と上腕が裂けた時には、さらに舞が目の前へと迫っていた。
「なんで!!」
なんで、頭が回らない!!
僕は、APだ!
頭脳だって強化されているんだ!
なのに、なのになんで後手に回るんだ!
何か方法があるはずなんだ!
出せ、僕の頭!
必ず解決法が――
水刀が振り降ろされる。
「ぎっ」
やけになってその刃先を殴りつける。拳と水刀が砕け散る。
「んっ!」
今のは反応できた!
こいつ、何かやってる、でも僕の方が早い!
空を蹴り、真上、ジャングルの上空へと飛び上がり
「神の槌よ、死の鉄槌にて」
手を振り上げ
「たゆたう悪魔を消し飛ばせ!!」
振り降ろす!!
その振り降ろした右腕が、水槍で吹き飛ぶ。
「あ」
方向を指し示されなかった衝撃波が、手元で炸裂した。