「舞の言う通りよ、前向きに考えなきゃ」
リシュネがリフトに乗って上から降りてくる。
「それしかないわよね。体力作りに走り込んでもそんな時間ないんだし」
「……?」
少年は立ち上がり、舞達の方へと向かうが、何かを「聞いて」、上を見上げる。
「そうそう、そういう能力もあるんだから有効に活用しないと……へ?」
反対側のリフトに乗って降りてきた人影を見て、舞は愕然とする。
「お久しぶりです、舞さん」
とにっこり笑って語りかける木村俊雄。
「木村君!! なんでこんなとこに!」
「魔法が定着したからそのテストをしたいの。場所半分貸してください」
一緒に降りてきたフィオが言う。
「そんなこと言ってるんじゃないの! なんで、なんで……」
なんで、APなんかに。
だが、もうここまで来てしまった以上、止めることはできなかった。
「舞さんは迷惑かもしれませんけど……でも僕、舞さんを手助けしたかったから」
と、ほほえみながら言われれば、舞は顔を赤らめて背けるしかなかった。
「……何か手伝えることある?」
「じゃあ舞にお願いします」
あんたが言わないでよ……この娘に言われるとなんだかムカツク。
そう思いつつも、舞はバケツを持って俊雄とフィオへと向かった。
「じゃあ、君は私が」
リシュネは少年の方へと向かう。
「まず何からする?」
「……わからない」
「……そうね、じゃあ世間話でもする? 私じゃなくてもできることだけど」
「ううん、それは……リシュネじゃないとできないことだと思う」
リシュネがリフトに乗って上から降りてくる。
「それしかないわよね。体力作りに走り込んでもそんな時間ないんだし」
「……?」
少年は立ち上がり、舞達の方へと向かうが、何かを「聞いて」、上を見上げる。
「そうそう、そういう能力もあるんだから有効に活用しないと……へ?」
反対側のリフトに乗って降りてきた人影を見て、舞は愕然とする。
「お久しぶりです、舞さん」
とにっこり笑って語りかける木村俊雄。
「木村君!! なんでこんなとこに!」
「魔法が定着したからそのテストをしたいの。場所半分貸してください」
一緒に降りてきたフィオが言う。
「そんなこと言ってるんじゃないの! なんで、なんで……」
なんで、APなんかに。
だが、もうここまで来てしまった以上、止めることはできなかった。
「舞さんは迷惑かもしれませんけど……でも僕、舞さんを手助けしたかったから」
と、ほほえみながら言われれば、舞は顔を赤らめて背けるしかなかった。
「……何か手伝えることある?」
「じゃあ舞にお願いします」
あんたが言わないでよ……この娘に言われるとなんだかムカツク。
そう思いつつも、舞はバケツを持って俊雄とフィオへと向かった。
「じゃあ、君は私が」
リシュネは少年の方へと向かう。
「まず何からする?」
「……わからない」
「……そうね、じゃあ世間話でもする? 私じゃなくてもできることだけど」
「ううん、それは……リシュネじゃないとできないことだと思う」