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風雅、舞い - 第十六章 崩壊 (3)
「舞の言う通りよ、前向きに考えなきゃ」
 リシュネがリフトに乗って上から降りてくる。
「それしかないわよね。体力作りに走り込んでもそんな時間ないんだし」
「……?」
 少年は立ち上がり、舞達の方へと向かうが、何かを「聞いて」、上を見上げる。
「そうそう、そういう能力もあるんだから有効に活用しないと……へ?」
 反対側のリフトに乗って降りてきた人影を見て、舞は愕然とする。
「お久しぶりです、舞さん」
 とにっこり笑って語りかける木村俊雄。
「木村君!! なんでこんなとこに!」
「魔法が定着したからそのテストをしたいの。場所半分貸してください」
 一緒に降りてきたフィオが言う。
「そんなこと言ってるんじゃないの! なんで、なんで……」
 なんで、APなんかに。
 だが、もうここまで来てしまった以上、止めることはできなかった。
「舞さんは迷惑かもしれませんけど……でも僕、舞さんを手助けしたかったから」
 と、ほほえみながら言われれば、舞は顔を赤らめて背けるしかなかった。
「……何か手伝えることある?」
「じゃあ舞にお願いします」
 あんたが言わないでよ……この娘に言われるとなんだかムカツク。
 そう思いつつも、舞はバケツを持って俊雄とフィオへと向かった。
「じゃあ、君は私が」
 リシュネは少年の方へと向かう。
「まず何からする?」
「……わからない」
「……そうね、じゃあ世間話でもする? 私じゃなくてもできることだけど」
「ううん、それは……リシュネじゃないとできないことだと思う」
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