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Machician - 第3話 三者三様 (22)
 シャッフルして、ジャージ高士うめに、紫恋シーバリウに教える形に。
紫恋、消しゴム貸して」
「ほい」
「いたっ」
「?」
 「いたっ」は右隣のシーバリウからだった。紫恋の長い黒髪が見事にシーバリウの顔面を削っていた。
「あ、ごめ、大丈夫?」
 慌ててシーバリウの顔を覗き込む。左目の近くに擦り傷ができていた。
「ごめんね、どうしよ……」
「あ、大丈夫です、ちょっとかすめただけですから……」
「え、うん……?」
 二人の目が合う。
 シーバリウの目と鼻の先に、紫恋の顔。
 その顔から、目が離せない。
 この、匂い……なんだか……。
「あだっ」
 その顔が振れる。頭に消しゴムがヒットしていた。
紫恋っ、なにやってるのよっ!!」
「あーもう、別にあんたの彼氏取りゃしないわよもう」
 テーブル向かいのうめを追い払うようにしてから。
「……あんたも何惚けてるのよ」
「あ、いえ」
 顔を赤らめているシーバリウ
紫恋さんって、うめさんとは違った……そう、何か違う匂いがしまして……」
「ああ」
 しれっ、と。
「今、生理中だから」
!! ここここれは失礼しししましましまし
「……ごめん、ただのボケ、今の忘れて」
 紫恋まで赤くなって、シーバリウに目が合わせられない。
 ……何やってるんだろ、あたし。
「まぁ、あんたも年頃のオトコノコなんだろうけどさ、自分の彼女くらい大事にしなさいよ?」
 ……何うめの応援してるんだろ、あたし。
「は、はぁ……」
「? 何、あんた達ってうまくいってないの?」
「いえ、そういうわけではないんです。この前だってデートしましたし」
「デート、ねぇ……」
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