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Machician - 第3話 三者三様 (24)
 日曜の夕方。
「というわけで、テストはいよいよ明日から!」
 長テーブルのお誕生日席側にジャージは立って、手をブンブン振っていた。
「明日から10日間、がんばんなさい!」
「はい!!」
「はい!」
「はーい」
「はい」
 シーバリウうめ紫恋高士が答える。
「ま、一夜漬けじゃないんだから楽勝だろうけど」
「そういうものなのですか?」
「否定したくてもできない……」
「でもこれまで結構がんばったと思うよ、自信は持ちなさい」
ジャージさん、本当にありがとうございました!」
「ホント、無茶苦茶助かっちゃった!」
 と、心の底からの笑顔でシーバリウうめが頭を下げる。
 う”、なんかこれちょっとまぶしい……それに微妙に嘘くさく見えるあたしって……。
「い、いや別にそんな」
「うん、助かったかも」
「俺も……」
 つられて紫恋高士も頭を下げる。
 ……なんだか、こういう態度の方がむしろホッとするのはなぜなんだろう……。
「でもテストはまだ始まってもいないんだからね。毎日採点と次の日の分の勉強もするからね」
「え、そこまでしてくれるんですか?」
「もう乗りかかった船だもん、最後まで見たげるから」
「!!!」
 シーバリウうめの輝く瞳が眩しすぎてジャージは目を背ける。
「……それよりも、ちゃんと結果で返してよ?」
「大丈夫! 私結構がんばったもん、自信ある!」
「地震があったらぐらぐら揺れてしまいますよ?」
じしん違いや!
「おお特訓の成果が今ここに!」
「……」
「……」
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