「シーバリウって、そういうの向いてるのかな」
「え? 向いてると思いますよ? いつもごはん食べた後、私の分も食器洗ったりしてるし」
「そんなことしてるんだ」
確かにそういうの好きそうだし、それはわかる……けど……。
「どうしたんです?」
「ううん、ちょっと気になっただけ」
「何がです?」
何が……だろう。
確かに、そういうとこも、シーバリウらしいと思う。
でも。
「シーバリウなら……」
たとえば。
大きなホテルでフロントから何から仕切って、スタッフ全員に指示を出せて、すべて管理できて、でもいつも笑顔が絶えなくて、お客さんに柔らかく対応できて……シーバリウだったら、そういう役職が合ってると思う。
そっか、違和感のひとつは、うめとシーバリウが――
「ジャージさん?」
「あ、えっと」
我に返って、会話を巻き戻す。
「そうそう、最近あんたが敬語使うのが気になって」
「へ?」
脈絡のない継なげ方だったが、うめは素直に受け取った。
「んー、この前のとか見て、なんかジャージさんってやっぱり私よりずっと年上だなーってちょっと思っちゃって」
あ……。
「それに、お祭りの会合とか出てると、やっぱまわりの人に気を使っちゃうから、自然と……身に付いてきたのかな」
「ちょっとぎこちないけどね」
「う”、やっぱそうです?」
「そだよ。だからうめはそんな気を使うことないと思うけどね」
「そうなのかな……でも、身に着けたいなって思うし……」
「……」
なんとなく、ジャージは、うめとシーバリウの溝に気付いてしまっていた。
「え? 向いてると思いますよ? いつもごはん食べた後、私の分も食器洗ったりしてるし」
「そんなことしてるんだ」
確かにそういうの好きそうだし、それはわかる……けど……。
「どうしたんです?」
「ううん、ちょっと気になっただけ」
「何がです?」
何が……だろう。
確かに、そういうとこも、シーバリウらしいと思う。
でも。
「シーバリウなら……」
たとえば。
大きなホテルでフロントから何から仕切って、スタッフ全員に指示を出せて、すべて管理できて、でもいつも笑顔が絶えなくて、お客さんに柔らかく対応できて……シーバリウだったら、そういう役職が合ってると思う。
そっか、違和感のひとつは、うめとシーバリウが――
「ジャージさん?」
「あ、えっと」
我に返って、会話を巻き戻す。
「そうそう、最近あんたが敬語使うのが気になって」
「へ?」
脈絡のない継なげ方だったが、うめは素直に受け取った。
「んー、この前のとか見て、なんかジャージさんってやっぱり私よりずっと年上だなーってちょっと思っちゃって」
あ……。
「それに、お祭りの会合とか出てると、やっぱまわりの人に気を使っちゃうから、自然と……身に付いてきたのかな」
「ちょっとぎこちないけどね」
「う”、やっぱそうです?」
「そだよ。だからうめはそんな気を使うことないと思うけどね」
「そうなのかな……でも、身に着けたいなって思うし……」
「……」
なんとなく、ジャージは、うめとシーバリウの溝に気付いてしまっていた。