「おそーい!」
「ってまだ5時になってないでしょ! あんた達が早すぎるの!」
「まあいいじゃない。じゃ、どこから回ろうか――」
「そうですね、どうしましょう――」
まるで子供のように目を輝かせてくるくると見回すジャージとシーバリウ。
「あ、じゃあ二人とも先に決めてて」
と、紫恋はうめを手招きする。
「?」
「うめ、本当にいいの? 二人きりじゃなくて。それともあとで」
「いいのいいの。今日はみんなで楽しも?」
「……」
紫恋が溜息をつくと、それを置いてうめが駆けだしていく。
「二人とも、最初はまずかき氷から!」
……ったく、あんたのために必死になってる私はなんなのよ……。ま、本人がいいって言ってるんだからいっか。
頭を切り換えて、3人の後を付いていく。
まず、かき氷・たこ焼き・チョコバナナ。
「たこ焼きは4人で1パック! おなか一杯になるとあとで食べられなくなるからね!」
「気合い入りすぎ……」
次にヨーヨー釣り。
「ヨーヨーは吊すだけだから邪魔にならないでしょ」
「金魚だってそうでしょ」
「金魚すくいはあと。金魚が疲れてから!」
「戦略的ですね!」
「なんだかなぁ……」
4人は水風船で満たされた円形プールを囲むように座り、先にフックが付いた紙を構える。
シーバリウが、ゆっくりとフックを水槽へと沈める。
「あ”」
思わず、隣に座るジャージが声を上げる。
「?」
「そんなに深く、長く入れちゃダメだって……」
「え……あ」
引き上げたフックはゴムの力に耐えきれずぶつりと切れる。
「……」
「ヨーヨー釣りは長く浸さなきゃそれなりには取れると思うよ」
と、ジャージはすっとフックを隙間に落とし、ふっと持ち上げる。2つの水風船が釣れる。
「!!」
「おー」
見れば、紫恋はひとつ、うめは釣れていなかった。
「まだ切れてないからもう少し取れるかな」
「まだできるんですか!」
「ってまだ5時になってないでしょ! あんた達が早すぎるの!」
「まあいいじゃない。じゃ、どこから回ろうか――」
「そうですね、どうしましょう――」
まるで子供のように目を輝かせてくるくると見回すジャージとシーバリウ。
「あ、じゃあ二人とも先に決めてて」
と、紫恋はうめを手招きする。
「?」
「うめ、本当にいいの? 二人きりじゃなくて。それともあとで」
「いいのいいの。今日はみんなで楽しも?」
「……」
紫恋が溜息をつくと、それを置いてうめが駆けだしていく。
「二人とも、最初はまずかき氷から!」
……ったく、あんたのために必死になってる私はなんなのよ……。ま、本人がいいって言ってるんだからいっか。
頭を切り換えて、3人の後を付いていく。
まず、かき氷・たこ焼き・チョコバナナ。
「たこ焼きは4人で1パック! おなか一杯になるとあとで食べられなくなるからね!」
「気合い入りすぎ……」
次にヨーヨー釣り。
「ヨーヨーは吊すだけだから邪魔にならないでしょ」
「金魚だってそうでしょ」
「金魚すくいはあと。金魚が疲れてから!」
「戦略的ですね!」
「なんだかなぁ……」
4人は水風船で満たされた円形プールを囲むように座り、先にフックが付いた紙を構える。
シーバリウが、ゆっくりとフックを水槽へと沈める。
「あ”」
思わず、隣に座るジャージが声を上げる。
「?」
「そんなに深く、長く入れちゃダメだって……」
「え……あ」
引き上げたフックはゴムの力に耐えきれずぶつりと切れる。
「……」
「ヨーヨー釣りは長く浸さなきゃそれなりには取れると思うよ」
と、ジャージはすっとフックを隙間に落とし、ふっと持ち上げる。2つの水風船が釣れる。
「!!」
「おー」
見れば、紫恋はひとつ、うめは釣れていなかった。
「まだ切れてないからもう少し取れるかな」
「まだできるんですか!」