「って、ちょっと待ってそれ聞いてない!!」
帰りの道。
電車のボックス席で、うめ、紫恋、ジャージ、そしてシーバリウの4人がこれからのことを相談していた。
「ってゆーか、あんた状況わかってないでしょ」
「状況って、何が?」
「いい? 今回の一番の被害者はあんた。で、一番の加害者はあの石の化け物だけど、その原因を作ったのは私と、そして王子なの」
「えー?」
「いやそこで否定しないの。少なくともパパさん達はそう思ってるってことなんだから」
「パパ……が?」
うめには、ここ最近いやに優しかったことしか記憶にない。
「そんな状況で、王子をそのまま迎えてくれると思う?」
「だって、王子は私の事助けてくれたんだよ!?」
「だーかーらー!」
前提条件が噛み合わず、話がすれ違う。ジャージは溜息をつき、シーバリウは苦笑いする。
「でもだからって紫恋ちってのは納得いかない」
「なんでよ、ある意味敵同士だし、うちは客間もあるからちゃんと泊められるし」
「じゃあ私も泊まる」
「何言っとんじゃー! だいたいあんた、一度距離を置くって言ったんでしょ?」
と言いつつ、それは言っていいことだったのかシーバリウをちらちらと見る。
「ええ、まぁ」
「それとこれとは別! つかねー、私まだ紫恋のこと許してないんだからね! 何よ、勝手にね、ね、ね」
と、顔を赤らめながら次の言葉が言えない。
「セックス」
「ちがーうー! そこまで言ってない! それに王子の前でそんなこと言うなー!」
と、あまり動揺せず苦笑いする王子と、なぜか顔を赤らめているジャージがそこにいた。
「別に問題ないわよ、あんたが勘違いしていただけ。元々アドバンテージはなし、お互いにイーブンだったんだから」
「お互いにって……紫恋って前から気があったの?」
「ないよ」
「ないんかい!! あーもうわけ分かんない」
「あのね」
紫恋はわかったような顔で。
「男と女の関係に、理屈なんてないの。ね、王子」
「えーっと……」
シーバリウはただ苦笑いするだけだった。
帰りの道。
電車のボックス席で、うめ、紫恋、ジャージ、そしてシーバリウの4人がこれからのことを相談していた。
「ってゆーか、あんた状況わかってないでしょ」
「状況って、何が?」
「いい? 今回の一番の被害者はあんた。で、一番の加害者はあの石の化け物だけど、その原因を作ったのは私と、そして王子なの」
「えー?」
「いやそこで否定しないの。少なくともパパさん達はそう思ってるってことなんだから」
「パパ……が?」
うめには、ここ最近いやに優しかったことしか記憶にない。
「そんな状況で、王子をそのまま迎えてくれると思う?」
「だって、王子は私の事助けてくれたんだよ!?」
「だーかーらー!」
前提条件が噛み合わず、話がすれ違う。ジャージは溜息をつき、シーバリウは苦笑いする。
「でもだからって紫恋ちってのは納得いかない」
「なんでよ、ある意味敵同士だし、うちは客間もあるからちゃんと泊められるし」
「じゃあ私も泊まる」
「何言っとんじゃー! だいたいあんた、一度距離を置くって言ったんでしょ?」
と言いつつ、それは言っていいことだったのかシーバリウをちらちらと見る。
「ええ、まぁ」
「それとこれとは別! つかねー、私まだ紫恋のこと許してないんだからね! 何よ、勝手にね、ね、ね」
と、顔を赤らめながら次の言葉が言えない。
「セックス」
「ちがーうー! そこまで言ってない! それに王子の前でそんなこと言うなー!」
と、あまり動揺せず苦笑いする王子と、なぜか顔を赤らめているジャージがそこにいた。
「別に問題ないわよ、あんたが勘違いしていただけ。元々アドバンテージはなし、お互いにイーブンだったんだから」
「お互いにって……紫恋って前から気があったの?」
「ないよ」
「ないんかい!! あーもうわけ分かんない」
「あのね」
紫恋はわかったような顔で。
「男と女の関係に、理屈なんてないの。ね、王子」
「えーっと……」
シーバリウはただ苦笑いするだけだった。