待逢家、紫恋の部屋。
うめはベッドに座り、紫恋は着替えていた。
「ねー、訊いていい?」
「いいよ」
「……王子と、って、どうだった?」
「どうって、どういうことしたのか知りたいならビデオ貸すけど」
「そういうことじゃなくって!」
「それに、詳しく訊くなら王子からの方がいいかもよ」
「そんなの訊けるわけないじゃない!」
「私あの時性格変わってたから、ちょっと記憶曖昧なのよねー」
嘘だけど。
「…………悔しい! なんか悔しいな! 王子のこともそうだけど、先越されたのも悔しい!」
「先って?」
「そりゃもちろん……え?」
「……しまった……」
紫恋が顔を押さえる。
「何? もしかして紫恋、王子が初めてじゃなかったの!?」
「えー、えーっと、ねぇ」
「ちょっと待った、紫恋、いつ? 誰と!? どうやって!??」
「いやどうやっては普通みんな同じだと思うけど」
「はぐらかさない!」
……先に謝っとく、ごめん。
「結構前に、月島のお兄さんと」
「……嘘」
「噂は本当だったってことよ、月島のお兄さんかなりの遊び人だったんだから」
「うそー、私フラれたのに……」
「いや私だってそれっきりだったし、むしろうめの方が良かったんじゃない?」
「……何よそれぇ、紫恋には負けるし、王子の初めてにもなれなかったし、本当悔しい!」
「初めて?」
「?……えー??」
「おうじー!!」
窓から体を乗り出して、下にいる王子に呼びかける。
「? なんでしょうか」
「王子は初体験っていつ?」
「!? な、なんでそんなこと訊くんですか??」
紫恋さんはともかく、うめさんには聞かれたくない気がします……。
「いーから、いつ?」
「……11の時に」
「嘘……」
うめは卒倒しそうだった。
「後から気付いたのですが、お風呂場で、メイド達と遊んでる時に……」
「ま、王子なんだからそんなもんでしょ。うめももう少し大人になりなさい」
「……嘘だー!!」
うめはベッドに座り、紫恋は着替えていた。
「ねー、訊いていい?」
「いいよ」
「……王子と、って、どうだった?」
「どうって、どういうことしたのか知りたいならビデオ貸すけど」
「そういうことじゃなくって!」
「それに、詳しく訊くなら王子からの方がいいかもよ」
「そんなの訊けるわけないじゃない!」
「私あの時性格変わってたから、ちょっと記憶曖昧なのよねー」
嘘だけど。
「…………悔しい! なんか悔しいな! 王子のこともそうだけど、先越されたのも悔しい!」
「先って?」
「そりゃもちろん……え?」
「……しまった……」
紫恋が顔を押さえる。
「何? もしかして紫恋、王子が初めてじゃなかったの!?」
「えー、えーっと、ねぇ」
「ちょっと待った、紫恋、いつ? 誰と!? どうやって!??」
「いやどうやっては普通みんな同じだと思うけど」
「はぐらかさない!」
……先に謝っとく、ごめん。
「結構前に、月島のお兄さんと」
「……嘘」
「噂は本当だったってことよ、月島のお兄さんかなりの遊び人だったんだから」
「うそー、私フラれたのに……」
「いや私だってそれっきりだったし、むしろうめの方が良かったんじゃない?」
「……何よそれぇ、紫恋には負けるし、王子の初めてにもなれなかったし、本当悔しい!」
「初めて?」
「?……えー??」
「おうじー!!」
窓から体を乗り出して、下にいる王子に呼びかける。
「? なんでしょうか」
「王子は初体験っていつ?」
「!? な、なんでそんなこと訊くんですか??」
紫恋さんはともかく、うめさんには聞かれたくない気がします……。
「いーから、いつ?」
「……11の時に」
「嘘……」
うめは卒倒しそうだった。
「後から気付いたのですが、お風呂場で、メイド達と遊んでる時に……」
「ま、王子なんだからそんなもんでしょ。うめももう少し大人になりなさい」
「……嘘だー!!」