しん、と静まりかえっていた。
誰もが、箸を持つ手を止めていた。
「あの状態は、僕の封印魔法で一時的に動きを止めている状態です。早ければ9月1日に封印を破り、再び動き出します」
その場にいる全員が、息を飲む。
「この封印魔法は非常に特殊なもので、効力が切れるまでは外から干渉することもできません。移動することも、魔法を唱え直すことも不可能です。それに、無理矢理封印を解こうとすると、周囲一帯に甚大な被害をもたらします」
「我々は封印が解けるまで何もできないが、その間に、封印が解けた時にどうすればいいのか、そのための対策を講じなければならない」
「できればこの一週間の間にいくつかの案を決定したいと考えています。一番の良策は恐らくHACかJCTHUを頼ることだと思いますが、もしかしたら我々だけで対処しなければならないかもしれません」
「本当に申し訳ない。私がこのようなことを言える立場ではないが」
神主は深々と頭を下げる。
「ご助力を、お願いしたい」
「もちろん!」
と、元気に親指を立てたうめ。でも、周りの誰も乗らないことに、くるくると首を回す。
「……え……?」
「うめ」
ジャージがうめの叩く。
「私は手伝うよ。でも、無理強いはしないで」
「もちろんだ」
「それと、最悪の場合、ご近所の人達にも報せて、たとえば遠くに逃げてもらったりしなきゃいけないんじゃない?」
「それは私がする。裏方的な仕事は私が全て受け持つ。私は当事者ではあるが……」
神主の拳が、握られる。
「残念ながら、今回の件について直接役立つ情報を持ち合わせていない。魔法についてのことはシーバリウ君とジャージ君に任せたいと思う」
「わかりました」
「了解」
「あの」
うめが一歩前に出る。
「私達がお役に立てることはありませんか?」
「うめさんは早く怪我を治すことを考えてください」
「……」
しょんぼりするうめ。
そのうめを、心配して見守る両親がいた。
誰もが、箸を持つ手を止めていた。
「あの状態は、僕の封印魔法で一時的に動きを止めている状態です。早ければ9月1日に封印を破り、再び動き出します」
その場にいる全員が、息を飲む。
「この封印魔法は非常に特殊なもので、効力が切れるまでは外から干渉することもできません。移動することも、魔法を唱え直すことも不可能です。それに、無理矢理封印を解こうとすると、周囲一帯に甚大な被害をもたらします」
「我々は封印が解けるまで何もできないが、その間に、封印が解けた時にどうすればいいのか、そのための対策を講じなければならない」
「できればこの一週間の間にいくつかの案を決定したいと考えています。一番の良策は恐らくHACかJCTHUを頼ることだと思いますが、もしかしたら我々だけで対処しなければならないかもしれません」
「本当に申し訳ない。私がこのようなことを言える立場ではないが」
神主は深々と頭を下げる。
「ご助力を、お願いしたい」
「もちろん!」
と、元気に親指を立てたうめ。でも、周りの誰も乗らないことに、くるくると首を回す。
「……え……?」
「うめ」
ジャージがうめの叩く。
「私は手伝うよ。でも、無理強いはしないで」
「もちろんだ」
「それと、最悪の場合、ご近所の人達にも報せて、たとえば遠くに逃げてもらったりしなきゃいけないんじゃない?」
「それは私がする。裏方的な仕事は私が全て受け持つ。私は当事者ではあるが……」
神主の拳が、握られる。
「残念ながら、今回の件について直接役立つ情報を持ち合わせていない。魔法についてのことはシーバリウ君とジャージ君に任せたいと思う」
「わかりました」
「了解」
「あの」
うめが一歩前に出る。
「私達がお役に立てることはありませんか?」
「うめさんは早く怪我を治すことを考えてください」
「……」
しょんぼりするうめ。
そのうめを、心配して見守る両親がいた。