「それは冗談だが」
両手の間に数字が現れる。残り時間、18:32、18:31、と1秒ずつ減っていく。
「調停委員会には未来を予知できる者がいる。その者が、今回のこの件、お前達が最善を尽くせば誰一人死なずに解決できると言った」
残り時間の下に、新たにカウントが現れる。31:19、31:18、とカウントダウンしていく。
「この時間まで持ちこたえることができれば、我々調停委員会は要員を割くことができる」
「それまで持ちこたえて見せろ、ということですか」
「そうだ」
銀色の目がシーバリウへと向けられる。心なしか、その表情は笑んでいるように見える。
「プランまでは提供できない、だが情報は全て与えよう」
両手を閉じ、その中に緑色の玉が現れる。
「この中に全ての情報が格納されている。君なら使い方は分かるはずだ」
シーバリウはうなずく。
「時間は全員が知っておいた方がいいかな」
両腕を広げると、全員の頭に2つの時計がイメージされる。
「時間がありません。他にはありませんか?」
「ない」
そう言うと、ウィルゴの姿は足下から消えていった。
「――ひとつだけ。ネイスィは言っていた、リーダーはシーバリウ・コメネケがなれ、と」
ウィルゴは手を伸ばし、シーバリウの頭に乗せたように見えて、消えた。
「……」
「……で、どうするの?」
「はい」
シーバリウは答えた。全員の方を向く。
「このままでは、全員が死にます」
その言葉が全員に突き刺さる。
「でも、僕が絶対にさせません」
シーバリウの拳が握られる。
「僕はこの町が好きです。皆さんが好きです。だから絶対に死なせません。僕は命を賭して皆さんを守り抜きます。そのために、申し訳ありません」
深く頭を下げて、言った。
「皆さん、僕に力を貸してください」
両手の間に数字が現れる。残り時間、18:32、18:31、と1秒ずつ減っていく。
「調停委員会には未来を予知できる者がいる。その者が、今回のこの件、お前達が最善を尽くせば誰一人死なずに解決できると言った」
残り時間の下に、新たにカウントが現れる。31:19、31:18、とカウントダウンしていく。
「この時間まで持ちこたえることができれば、我々調停委員会は要員を割くことができる」
「それまで持ちこたえて見せろ、ということですか」
「そうだ」
銀色の目がシーバリウへと向けられる。心なしか、その表情は笑んでいるように見える。
「プランまでは提供できない、だが情報は全て与えよう」
両手を閉じ、その中に緑色の玉が現れる。
「この中に全ての情報が格納されている。君なら使い方は分かるはずだ」
シーバリウはうなずく。
「時間は全員が知っておいた方がいいかな」
両腕を広げると、全員の頭に2つの時計がイメージされる。
「時間がありません。他にはありませんか?」
「ない」
そう言うと、ウィルゴの姿は足下から消えていった。
「――ひとつだけ。ネイスィは言っていた、リーダーはシーバリウ・コメネケがなれ、と」
ウィルゴは手を伸ばし、シーバリウの頭に乗せたように見えて、消えた。
「……」
「……で、どうするの?」
「はい」
シーバリウは答えた。全員の方を向く。
「このままでは、全員が死にます」
その言葉が全員に突き刺さる。
「でも、僕が絶対にさせません」
シーバリウの拳が握られる。
「僕はこの町が好きです。皆さんが好きです。だから絶対に死なせません。僕は命を賭して皆さんを守り抜きます。そのために、申し訳ありません」
深く頭を下げて、言った。
「皆さん、僕に力を貸してください」