『起きて、シーバリウ!』
体が痛い。
息が苦しい。
目眩がする。
吐き気がする。
『シーバリウ!!』
僕を呼ぶ声がする。
……なんで、僕を頼ろうとするんです?
僕はこんなぼろぼろなのに。
僕はみんなを助けようとしたんですよ。
でも、僕は誰にも助けてもらってない。
僕はいつもひとりぼっちなのに。
父さんも。
ウムリルも。
うめさんも。
紫恋さんも。
ジャージさんも。
『シーバリウ、目を覚まして!!』
……ジャージさんの、声?
温もり。
まるで、今、手を握られていたかのような、錯覚。
私は、シーバリウの側にいるよ。
ジャージの笑みが浮かぶ。
その周りに、うめの笑顔が、紫恋の笑顔が、みんなの笑顔が、浮かぶ。
そうだ、僕は、この人達のために、この笑顔を守りたいから。
『あんたをもう、悲しませたくなんか、ないのよ!!!!』
そうだ!
僕はもう、あんな悲しい思いはしたくない!!
だから――
『アルツィフォート!!』
シーバリウの体を光が包み、瞬時に体を起こし、周りを見回す。
至近に敵、ワース1人。
左に装甲多脚、接近中、右腕を上げつつある
『シーバリウ!』
「ジャージさん!!」
『!?』
すぐ側のワースが、ゆっくりと振り向く、それよりも速く踏み込み、剣を振り、剣は脇腹を薙いで、銀と赤の液体を噴き出させる。
『な……』
『シーバリウ、乗って!』
「はい!」
シーバリウが跳ぶ。装甲多脚の手が掴み、そして装甲多脚は走り去っていった。
体が痛い。
息が苦しい。
目眩がする。
吐き気がする。
『シーバリウ!!』
僕を呼ぶ声がする。
……なんで、僕を頼ろうとするんです?
僕はこんなぼろぼろなのに。
僕はみんなを助けようとしたんですよ。
でも、僕は誰にも助けてもらってない。
僕はいつもひとりぼっちなのに。
父さんも。
ウムリルも。
うめさんも。
紫恋さんも。
ジャージさんも。
『シーバリウ、目を覚まして!!』
……ジャージさんの、声?
温もり。
まるで、今、手を握られていたかのような、錯覚。
私は、シーバリウの側にいるよ。
ジャージの笑みが浮かぶ。
その周りに、うめの笑顔が、紫恋の笑顔が、みんなの笑顔が、浮かぶ。
そうだ、僕は、この人達のために、この笑顔を守りたいから。
『あんたをもう、悲しませたくなんか、ないのよ!!!!』
そうだ!
僕はもう、あんな悲しい思いはしたくない!!
だから――
『アルツィフォート!!』
シーバリウの体を光が包み、瞬時に体を起こし、周りを見回す。
至近に敵、ワース1人。
左に装甲多脚、接近中、右腕を上げつつある
『シーバリウ!』
「ジャージさん!!」
『!?』
すぐ側のワースが、ゆっくりと振り向く、それよりも速く踏み込み、剣を振り、剣は脇腹を薙いで、銀と赤の液体を噴き出させる。
『な……』
『シーバリウ、乗って!』
「はい!」
シーバリウが跳ぶ。装甲多脚の手が掴み、そして装甲多脚は走り去っていった。