大まかな意味としては「物体」を指す単語。
ただし、プログラミングにおいて非常に多くの側面を持ち、そして悩みの種となる。
　
最も良く使われるのは「インスタンス」と同じ意味としての使用方法である。
「オブジェクト」はクラスを元に作られた存在であり、内部情報としてのフィールドと、操作を行うためのメソッドを持つものである。
基本的にクラスのことは「オブジェクト」とは言わない。実体として存在していなければオブジェクトとは言わない。
　
「インスタンス」を概念化したものとして使用する場合もある。
Javaのインスタンスとしてではなく「ウィンドウA」「整数値データB」といったより曖昧な存在を「オブジェクト」と言う場合もある。
これは「オブジェクト指向」において用いられる事が多く、またこの場合「オブジェクト＝クラス」的な扱いをされる場合もある。これは「オブジェクト指向」が言語仕様にとらわれない概念であるためであり、また実際にJava以外の言語では、クラスがインスタンスのように振る舞う言語も存在する。
　
希にObjectクラスのことを指す場合もある。
全クラスのスーパークラスがObjectクラスということを考えると、Javaの言語仕様として「どのクラスのインスタンスもオブジェクトである」ということを仕様として示しているとも言える。

「『オブジェクト』ってよく使われるよねー。曖昧で意味よくわかんないけど」
「曖昧だからよく使われるんじゃない？」
「ああ……」