クラスの「苗字」。
クラスは「パッケージ」と呼ばれる「グループ分け」を行うことができる。そのグループの名前が「パッケージ名」である。
パッケージ名はクラスの「苗字」であり、パッケージ名が異なれば、クラス名が同じでも別のクラスである。そのため、パッケージを分けることで、クラス名の重複が可能になる。
　
パッケージ名はimportを使用することで省略することができる。
また、各クラスをパッケージに分ける場合にはpacageを使用することで各クラスにパッケージ名を付けることができる。
　
パッケージ名は機能に合わせて適切な名前を付けることが望ましい。だが、クラスを「機能ごとに分類する」のは難しい。クラスの多くは、複数の機能を抱え込んでおり、分類することが難しいからである。逆に言えば、クラスは「機能単位で細分化」することが望ましいとも言える。多くの機能を抱えこんだクラスそのものが望ましいとは言えず、1クラス1機能が適切な「クラスの大きさ」と言える。
　
また、パッケージ名は「世界全体」での重複を避けるため、ドメイン名を元に付けることになっている。その場合、パッケージ名は「ドメイン名の逆」を付ける。たとえばyahoo.co.jpであればjp.co.yahooというパッケージ名となるし、ソースファイルはproject/src/jp/co/yahoo/Sample.javaのようなディレクトリ構成の下に置かれることになるだろう。
　
J2SEの場合、クラスのほとんどはjavaというパッケージ名から始まる。
特に、StringクラスやSystemクラスのパッケージ名java.langはimportの必要がないという特別なパッケージである。

// Sample.java
public class Sample
{
    public static void main( String[] args )
    {
        // ArrayList。
        java.util.ArrayList arylst = null;
        // J2SEのパッケージ名のほとんどはjavaから始まります。

        // String。
        java.lang.String string = null;
        // java.langパッケージは、特別にインポートせずに
        // 使用することができます。
        String string2 = null;

        // その他、パッケージ名の付け方や、
        // パッケージ名とソースファイルの関係は、
        // J2SEのソースや、ネットに落ちているライブラリを
        // 参考にしてみてください。
    }
}