標準入出力の機能のひとつ。
OSの機能としての画面出力機能。コンソールに文字列を出力したり、ファイルに書き出したりすることができる。ただしこれらはOS側の問題であるため、プログラム側で出力先を取得したり選択することはできない。
　
JavaではSystem.out変数が標準出力を行う変数である。この変数はPrintStreamクラスのため、このクラスのprintln()メソッド等を使用してあらゆる変数のデータを文字列化して出力することができる。
前述の通り、実行方法で出力先が決定されるため、デーモンやサービスとして実行すると出力されない。デバッグ情報等を標準出力に出力していた場合、本番稼働時にデーモンやサービスとして実行することでデバッグ情報を出力させないようにすることができる反面、出力させたいときに困るということにもなる。
標準出力での出力は、コンソールアプリケーションでの使用、もしくは本当に簡単なデバッグ情報の出力時にのみ使用することをお勧めする。有益なログ情報の出力等には専用のログクラス等を使用することで出力先を任意に変更できるようにすることをお勧めする。

// Sample.java
public class Sample
{
    public static void main( String[] args )
    {
        // 普段なにげに使っているSystem.outが
        // 実は標準出力をするための変数です。
        System.out.println( "あいうえお" );
        // あいうえお
    }
}