void

型の一種。
「戻り値を返さない」という意味の型。
　
メソッドの戻り値の型にのみ指定できる特別な型。
メソッドで「何も値を返さない」場合に使用する。
値を返そうとしてreturnに値を渡したり、戻り値を受け取ろうとしたりするとコンパイルエラーになる。

また、この型は戻り値の型にしか指定できないため、void型の変数を宣言することはできない。

(KAB-studioからのおしらせです)

// Sample.java
public class Sample
{
    public static void main( String[] args )
    {
        Sample sample = new Sample();

        // 戻り値の型がvoidのメソッド呼び出します。
        sample.voidMethod1();
        // Sample#voidMethod1()
        sample.voidMethod2();
        // Sample#voidMethod2()

        // 戻り値の型がvoidのメソッドから戻り値を
        // 受けることはできません。
        // ※コンパイルエラーの例
        // Object object = sample.voidMethod2();
        // ※エラーメッセージ
        // 型の不一致: void から Object には変換できません。
        // ※コンパイルエラーの例ここまで

        // また、void型の変数を作ることはできません。
        // ※コンパイルエラーの例
        // void v;
        // ※エラーメッセージ
        // 変数 v に void は無効な型です。
        // ※コンパイルエラーの例ここまで
    }

    /**
     * 戻り値の型がvoidのメソッド1。
     */
    private void voidMethod1()
    {
        System.out.println( "Sample#voidMethod1()" );

        // 戻り値の型がvoidの場合、returnで返る必要はありません。
        // メソッドの最後まで来れば自動的にメソッドから返ります。
    }

    /**
     * 戻り値の型がvoidのメソッド2。
     */
    private void voidMethod2()
    {
        System.out.println( "Sample#voidMethod2()" );

        // 戻り値の型がvoidの場合でも、returnで返ることができます。
        // その場合、値は渡しません。return;だけでOK。
        return;
    }
}